店舗偵察レポート

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2000.12.29更新

2001年1月末で撤退。ジャスコ三条昭栄店(さんじょうしょうえい)


写真・三条市神明町 ジャスコ三条昭栄店(パルム店)
このジャスコ三条昭栄店、1988年に三条市街の商店街再開発の一環として、三条市が中心となって誘致、オープンしました。パルム1.2.3と分かれていて、1はジャスコを核とする五階建てのSC。2は、地元商店のミニモール、3はマンションと立体駐車場と言う構造。

三条市の構想によれば、今頃は新たな新市街となるはずでした・・。しかし、時代は変わり始めた頃で、オープン以来1度も黒字に転じず。また三条市が約束した、周辺道路の整備も未だ未完成の部分があり、近年になって、JR新幹線・燕三条駅、国道8号線沿いに大型店が続々と進出。地域では、無料駐車場が多い中、立体有料駐車場。また、国道289号自社・三条店のリニューアルなどで、客足が遠のきジャスコ以外のテナントも次々と撤退していました。

新潟で最後となった旧マーク店舗。拝めるのもあとわずか。
そして、この夏に閉店の話が公になり、teruも視察に訪れました。
・・・・それから4ヶ月経った現在。。再び行って参りました。

「パルム1」売り尽くしセール開催・・・の割には、閑散とした売り場。年末だと言うのに、若干混んではいるものの、少々寂しい感じでした。各フロアー、以前からテナント跡が目立っていましたが、ジャスコ撤退と言う事で、新たに先だって閉店したテナント跡も目立ちました。1階の食品フロア。狭いと言う事もあるのですが、セール中混んでる??と思いきや、以前と変わらず乏しい生鮮品揃え。客は若干大目でした。こちらも、先立ってのテナント撤退跡を、正月商材でフォロー。見るも痛々しい・・・売り場でございました。。12年間お疲れさまでした。

あと、隣接する「パルム2」や周辺の店舗も見て歩きました。

「パルム2」地元商店のミニモール。こちらはジャスコ撤退後も、引き続き営業と言っておりますが。。。。以前もテナント跡が目に付いていましたが、現在では1階部分は数店を残すのみで他は撤退。お客一人も居ませんでした。全部10店位?あった気もしますが・・静まり返って・・。こちらも時間の問題かもしれません。。2階部分は、ジャスコへの通路と接している為か、数人客を見かけました。(ただの通りすがりの客だけですが・・)構造は1階部分と同じで、テナントも数店残っていますが、新たな撤退があり、またテナントには客一人も居ませんでした。

周辺商店街の店舗を見ると、まさにシャッター通り。ジャスコ撤退に先だってか、移転した店舗が多かったです。とうの昔に店を閉めて、シャッター降りていたり、「移転のお知らせ」の張り紙店舗が数店あったり、貸し店舗の張り紙も。

ジャスコ撤退を目前にして、周辺商店も次々と移転、閉店している様です。通行人もまばらで本当にゴーストタウン。もう、目も当てられないほど空しい状況になっていました。(以前からなのだが・・)来年1月以降は・・・・どうなるのだろう。新聞では、ジャスコ跡1階部分はせめて、地元食品SMに入店してもらおうと書いてありましたが・・・新たな立候補も無し。ジャスコ撤退後も、残りのテナントに関しては引き続き営業すると言っていますけど、集客は確実に激減しますから・・・・。残りのテナントも、ジャスコ撤退後は様子を見て、撤退する可能性も多いと思います。「パルム」の存続自体危ぶまれます。

ジャスコ撤退のみならず、撤退前にこれだけ衰退があらわになっている、「一ノ木戸商店街」。。。事実上、三条市の再開発構想が失敗に終わった今。今後の展望すら見えないこの状況を、どう乗り越えて行くのか・・。あのシャッター通りを見ている限り、来世紀はまさに暗黒の時代への入り口ではないかと。思いました。

2001年1月末で撤退。長崎屋・長岡喜多町店(きたまち)


写真・長岡市喜多町 長崎屋・長岡喜多町店
長岡市郊外、信濃川を隔てた幹線沿い。郊外店舗も多くあります。しかし、近年の国道8号線沿いや、大手大橋左岸の大型店の相次ぐ進出により、この通りの郊外店も苦戦。交通渋滞も多い地区です。

数年前、JR長岡駅前の長岡店が閉鎖され、市内唯一の長崎屋として営業を続けてきましたが、店舗の手狭、老朽化、周辺の商圏激変などあり、またこの度の長崎屋再建にあたり、リストラ対象となったようです。

店内は売り尽くしセールを開催していましたが、お客はほとんど居ない。食品フロアは、地元SM「フレッシュマート・ツチダ」が既に撤退。売り場半分を幕で覆い隠し、残りは長崎屋がドライ商品やギフト関係を並べた程度。レジも仮設がぽつんと2台のみ。。さすがに、生鮮が一切無いのでお客は一人もいませんでした。

まあ、食品が既に撤退していたせいもあるのでしょうが、ファーストフード店も撤退。使わない什器が積まれておりました。うーん。駐車場もガラガラだったし。ほんとに年末、閉店売り尽くしとは思えない。。通ってきた、ジャスコ長岡店周辺は人や車でごった返していたのに・・・。この状況は一言に「時代の流れ」と言い切れるのであろうか・・・。

せっかく、長岡と言う地に2店も構えたのですから・・・。先々老朽化や郊外店の進出も解かっていたはずでしょうから・・・。もっともっと、早い時期に市内の新たな土地に、集約移転などすることはできなかったのかと・・・思います。やっぱり、長岡の人だってずっと長崎屋を愛してきた人も多いだろうし、長崎屋が全然なくなるのはあまりにも忍びない。。まあ、当時の社内情勢は知りませんが、こう言う結果になってしまったのは、現実として受けとめるしかありません。

これから先、長崎屋自体が新しく生まれ変わって、健全で素晴らしい企業に生まれ変わって、新たな光がさした時・・・。そして、長崎屋が持っている、他企業では無い長所を、どんどん発揮できる環境が整った時・・・。また、長岡の地に長崎屋が戻ってくることを、長岡の人は待ち望んでいると思います・・・。是非、頑張って頂きたいです。

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