店舗偵察レポート

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2001.9.11更新

パワーズフジミ ジャスコパルム店跡地に今秋オープン予定。着々と工事進む。
〜三条市中心部の老舗を訪ねて〜


三条市中心部地図
現在閉鎖されている、旧ジャスコ三条昭栄店(通称・パルム店)跡地に、パワーズフジミ(本部・新潟市)が10月頃出店。・・郊外の大型店進出の影響で、今やシャッター通りと言われる三条市中心部。ジャスコ撤退から、半年以上で周辺店舗もさらに閉店。コレを機会に活性化に繋がるのか・・。

そんな三条市中心部の「老舗」を訪ねてみました。中央商店街から一ノ木戸商店街の中間に位置する「パルム」・・今年10月に新店がオープンと言う事です。

パワーズフジミは新潟市や新発田市で食品SM11店展開。資本金1千万円、2000年4月期の年商160億円。県央地区への出店は初めてとなる。1階売り場面積の3分の2にあたる約1,320平方m使用。4月までの半期で9億円の売り上げを見込む。同じ階には長岡ケーブルテレビ(長岡市)の入居も決定。そのほか、ドラッグストアやフィットネスクラブなども検討。

写真・三条市神明町 今は閉鎖されている・パルム1

写真・三条市東三条1丁目 長崎屋東三条店
このパルム、5階までありますが、取りあえず誘致できる分のみオープンする模様。今回は全階オープンでは無い。訪れた当日は、堅く閉ざされていた店舗入り口のシャッターが開いており、工事車両もありました。ただ今工事中です。周辺に人影はまばらで、以前のような活気は全くありません。以前程、活気は戻らないにしろ、食品スーパーフジミ店舗の出店で、周辺の住民生活は便利になる事でしょう。

ただ客を呼び戻すだけに躍起になるのではなく、住民が暮しやすい地域を作り上げる事が活性化に繋がると思います。三条市もその点を理解してくれると、税金使って建てたこの物件を、住民の為に活用する事ができると思います。住みやすく住民が定着できる街こそ、活気が出てくるのではないかと思います。・・パワーズフジミがどこまで飛躍できるか・・。楽しみです。

//迎え撃つ老舗達は今・・//

パルムから程近い、長崎屋・東三条店。JR東三条駅(ひがしさんじょう)前に位置しています。かつての長崎屋のスタイル「駅前」の典型的なお店でございます。・・わたしの記憶ですと20年前に既にお店ありました。パルムと同じように、立体駐車場を備えているのですが、こちらは無料となっております。(以前は有料でした。)店舗周辺は、住宅地と商店が密集する駅前。近年はJR燕三条駅周辺の、大型店に押されて少々停滞気味・・。

店舗内は整理はされているものの、テナントが抜けたスペースが埋め切れていない・・厳しい現状です。お客さんも見る限り、中高年の方がメインであります。1階はサンドール新潟の食品売り場など。2階衣料、3階は暮らしのフロアとなっております。

長崎屋も再建に向けて頑張って居るようですが、県内に限ってみればイマイチ売り場に表れてないんですよね・・。もっとも、この店舗はかなり古く、旧市街の駅前立地。思い切ったリニューアル・・と言っても、難しいのでしょうけど。長崎屋柏崎は、ラパークに名称を移行させてリニューアルしましたが、売り場は今1つ変化に欠けていた気もします。やはり、この企業の欠点だったのは、スクラップ&ビルドの読みの甘さと、対処の遅さだったのでしょうか。しいて言えば、新店立地の読みも甘かった・・。お店の立地って、とても重要なのだなと考えさせられました。

・・フジミの出現で、大打撃とは行かないまでも、食品売り場に関しては若干影響はあるはずです。頑張って頂きたいです。

ジャスコ三条店


写真・三条市西裏舘2丁目 ジャスコ三条店(本館)

別棟のジャスコ三条店(食品館)
こちらはこの度、社名変更したジャスコ店舗でございます。本館(写真左)と食品館(写真右)に分かれています。
こちらはオープン20年を迎えようとしている・・はずですが。約10年前は本館のみでしたが、県央サティ進出に合わせて、1階部分の食品フロアをそのまま新築別棟へ移転。ゴチャゴチャしていた売り場をスッキリとさせました。本館から食品館までは、屋根付きの通路で繋がっております。本館1階は婦人服、装飾等。2階は雑貨と紳士、肌着類。

実を言うと、今年閉店したパルム店より歴史が古いんですよ。新しい店舗の方が先に閉店してしまうと言う変な現象。しかし、こちらもJR燕三条駅前周辺の店舗に押されてか、テナントが抜けている個所が結構有ります。また、食品館と本館が分かれているため、複合力が発揮されていないのも事実。市道を挟んでドラッグストアもオープンしましたが、各棟駐車場と市道で遮られている為、天候の悪い日は移動が大変だと思います。

個人的考えですが、逆に本館取り壊して、食品館増床大リニューアルして「マックスバリュ三条店」と言う手も。(おいおい)適度な衣料テナントを加えて、イオンタウン・マックスバリュ中条みたいにするとか。

・・もっとも、そこまでしなくても十分頑張れるお店だと思っております。このまま地道に営業を続ける店舗であると見ました。思い切り建て直すほど悪い物件ではないので・・。パルムからはJR弥彦線と住宅地が遮っているので、複合力を含めて考えても、フジミの影響は差ほど無いと思います。?

まるよし本店


写真・三条市本町3丁目 三条の老舗・まるよし本店
「まるよしデパート」と言う方が結構いらっしゃいます。(笑)本店に関してはスーパーと言うより、昔のデパート風。他に加茂市、三条市、燕市に8店舗展開していますが、そちらの方は、完全なSMであります。(メリアは多少違う)

外装の古さに比べ、店内の方はしっかりと改装されてます。売り場も上手に展開しており、空きスペースも無し。食品売り場に関しても、丁寧な商品作りをされています。まるよし各店を見ても、生鮮に関しては良いレベルです。

三条市民に愛されるだけの事はあるのかな。と思います。三条市中心部では、ドミナント化されているのでしょう。

こちらも客層は中高年の方がメイン。しかもフジミからは、約500mと目と鼻の先。
今までジャスコパルムと競争して、事実上勝った訳ですが(年齢層が違うが、売り場的にも良かった)今後、食品売り場が少々心配です。価格的に打ち出してくるパワーズフジミ。ジャスコの価格を下回るのは必至でございます。生鮮の価格面、商品面で今後どう変化をつけて行くのかが、重要になってくるかと思います。・・老舗まるよし。。三条モンの底力を見せる時がやって参りましたな・・。

■・・各競合色々有りますが、結局の所は生鮮コーナー、食品フロアの充実がフジミに立ち向かう術になるのかな・・と思います。敵は?低価格を打ち出してくるとは思いますが、便乗して「安かろう悪かろう」売り場に成っては相手の思う壺。「良いもの、喜ばれるモノ、美味しい物、珍しい物をいかに安く売るか」・・フジミ売り場のマネではなく、個々の特色を出した食品売り場にして行くのが大事だと思います。

「あそこへ行かないと無いのよ。」「あそこじゃないとダメなのよ。」・・当店独自の取り組みが大切なのかなと思います。

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