さようなら長崎屋・高田店〜2002年2月11日をもって閉店へ〜
1974年11月開店以来、27年間の歴史に幕
上越市本町5丁目 27年間の歴史に幕を閉じる 長崎屋・高田店
高田の中心地から核店舗が消える
長崎屋高田店・営業時間 10時開店〜7時30分閉店
地下一階は地元スーパー・イチコ(CGC)中央店が営業。一階〜四階までテナントと長崎屋売り場で構成。五階はダイソー。六階は上越市アートギャラリー、七階はレストラン街となっております。市街地と言う事で、狭いフロアの高層店舗。地下のイチコは、高級感を漂わせる?什器を使い、売り場作り。昔のデパートの食品売り場に近い雰囲気でございます。
なお、長崎屋はこのビルのテナントとして入店している為、2/11・長崎屋閉店以降も、イチコ他一部の地元テナントは、引き続き営業するそうです。六階の市民ギャラリーも引き続き展開するそうです。・・なんとか、イチコの協力で食品売り場は継続できるので、わたしもホッとしました。立地も高田駅前通り、本町通に面しているので、公共性を高めた利用が出来るんじゃないかなと、思います。新規テナントを誘致する事も、不可能では無さそうですが。・・今後の誘致努力が一層必要でしょうか。
恐るべし上越市高田地区の激戦(じょうえつ・たかだ)
〜長崎屋を取り巻く店舗達〜
上越市高田(たかだ)地区の地図
県内の長崎屋・高田店、東三条店、聖籠長崎屋、三店舗が2月11日をもって閉店する事になりました。・・で、高田店のある上越市へ行ってきました。
以前、上越市直江津地区を取材して以来、久々。今まで時間が無く、細かく見れませんでした。直江津を取材して、その後に直ぐ高田を取材するつもりが、一年以上経過してしまった事を反省です。
上越市高田地区、高田城の城下町として栄え、今なお、上越地方の中心地・商業の街として、また行政の中心として、発展している地区です。
・・しかし、市郊外国道8、18号バイパス沿いに、大型店が信じられない規模とスピードで出店。直江津地区同様、商店街の衰退に歯止めがかかりません。上越市も高田商店街を盛り上げようと、高田駅と駅前改修工事や、アーケード改修、イメージアップを図ってきました。
その中心、一頭地にそびえる長崎屋・高田店。過去幾度と無く、閉店の話が持ち上がり、その度に商店街と市当局が存続を呼びかけてきました。・・しかし、今回ばかりは長崎屋の経営状態もあり、残念ながら陳情は聞き入れられませんでした。
イチコ幸店(さいわい)
写真・上越市幸町 イチコ幸店
・・恐らく、イチコを紹介したのは当サイト始まって以来かと思います。上越市高田地区を拠点に、6店舗展開するスーパーです。以前の単なるスーパーから脱却し、高級路線を突っ走るスーパーへ変身。既存店のリニューアルなどで、全店統一したスタイルへと変わりました。
高田の商店街から少し北へ行った、周辺が住宅地と言った場所。鮮魚コーナーの充実と、畜産コーナー・イチコ独自のブランドの追求。また他店同様、従業員のグリーンを主としたユニフォームが引き立ちます。売り場も丁寧に作ってあり、全体的に落ち着いた雰囲気でした。
普通のスーパーは店舗入り口の上に、大きなロゴ看板がありますが、このイチコは、全店的に写真のように控えめですね。
イチコ高田西店(たかだにし) 高田西ショッピングセンター
写真・上越市飯 イチコ高田西店
営業時間・10時開店〜22時閉店
市郊外の幹線沿い・新興住宅地の一角にオープンして間も無い店舗。隣接して、TUTAYA、ドラックストア、コインランドリーなどがあります。イチコでは最大規模の店舗。こちらもやはり、近年の高級感のある作り。
幸店同様、生鮮コーナーに拘りの商材を打ち出し、ドライ売り場にも中、下越地方では、あまりお目にかかれない商品もありました。ベーカリーコーナーの充実も目を引きます。遊休スペースの今後は??
通常、レジ同士接して設置するスーパーって、県内見た事ありませんが、こちらでは、二台一区画にレジが配置してあり、スッキリとしていました。サッカー台も、斜めに配置し利便性、美観的にも工夫を凝らしてあります。
ナルス鴨島店(かもじま)
写真・上越市子安新田 ナルス鴨島店
営業時間・9時30分開店〜22時閉店
こちらは国道18号バイパス沿いの、新興住宅地の一角にあるお店。酒売り場、フラワーショップ、ベーカリー、クリーニング店とCDコーナー。こちらは、一般的なスーパーでありますが、イチコのような高級感までは行かないものの、安っぽくない内装で売り場を引き立てております。
上越方面のスーパーって、気のせいか鮮魚売り場結構良いですね。イチコもそうですし、他のスーパーも同じように思えます。鮮度も安定していて、売り場も整理されています。島陳列は健在・・?
わたし、思うんですが上越方面のスーパーって出入口が別れてるんです。上越以外だと、フジミくらいしか思い当たりませんが。何故なんでしょう。
ナルス北城店(きたしろ)
写真・上越市北城町3丁目 ナルス北城店
営業時間・9時30分開店〜22時閉店
高田城跡公園・お堀に近い住宅地を、背後に抱える立地。北城町四丁目の旧店舗をスクラップして、ビックにオープンした北城店。以前の立地よりも、幹線沿いで駐車しやすく買い物しやすくなりました。店舗ロゴも以前の「NARUS」から「ナルス」に変更した店舗です。
店舗も広く、テナントも100円ショップ、ベーカリー、フラワー、銘店、ドラッグストアと数店が営業しています。CDコーナーもあります。全体的、柿崎店に似て。床が磨きのかかった石で組んであります。(多分)売り場も安定して結構面白く拝見させていただきました。バス停も面しており、先のある店舗でございます。まあ、高田へ来たらナルス見学候補として、この店舗をお勧めします。
ジャスコ上越店・アコーレ
写真・上越市富岡 ジャスコ上越店とアコーレ
営業時間・各店
以前にもご紹介し、もうイオンマニアならずとも知られた存在ですね。ジャスコ単体で見ると、長岡店が県内最大規模となるらしいですが、上越店の場合、SCアコーレとフロアの仕切り無く構成されてますので、事実上、上越店が県内最大規模のSCと言えるでしょう。建物も大きい。
下のマーケットセンター同様、地元長岡ナンバー以外の、富山、長野、松本ナンバーの車両が多く見られます。周辺は郊外大型店が多い。集落と水田しかなかった地域。バイパス整備と共に区画整理を施行。ジャスコを始め、大型店が次々と出店し、今や一大商業地。市内のみならず、広い範囲からの集客を見込める地域です。・・しかし、足元商圏は期待できない、いわゆる典型的なジャスコ店舗です。
上越ウイングマーケットセンター
写真・上越市富岡 上越ウイングマーケットセンター
営業時間・各店
写真撮りきれないほど広いんです。・・パノラマに出来ない曲線ですし。ジャスコから北陸自動車道挟んで、南に位置するマーケットセンター。とにかく都市の商店街が、そのままバイパス沿いに誕生した言うべく。ホームセンターから食品から、無い店が無いほど全てがそろうSC。カートを押したまま、色々なテナントで買い物できる通路を中心に構成。
オープン時から比べると、撤退店もありレイアウトはかなり崩れてますが、オープン当時、全国に知れ渡った巨大センターとしての地位は健在です。集客はジャスコとは、比べ物にならないほど多いです。しかし、センター自体の質はジャスコと比べ物にならないほど低いです。質より量、量より質・・と言う事で、ジャスコとは客層が別れるのでしょうか?
さて・・長崎屋閉店と言う事で、上越市高田へ行って来た感想を簡単に書きました。地元有名スーパーも拝見させて頂きました。「恐るべし・・」確かに、競争は厳しいものがあるのでしょうが、個人的にはそれぞれ客層、品揃えが違う気がしました。
ナルスやイチコは少量で拘った食材、またアイテムの充実を意識し、買い回りしやすい密着店舗を目指している・・。一方、郊外のウイングマーケットセンターや大型専門店などは、量や価格で打ち出している。(ジャスコは違うが)地元スーパーが差別化を進めた結果、下・中越地方では、あまりお目にかかれない丁寧な店舗が存在、目立つのかなと。
そしてそんな中、長崎屋は自体の売り場差別化を打ち出せないまま、結果的に客離れに滑車がかかった・・。のでしょうか。いずれにせよ、店舗も狭く長崎屋じゃなくても、閉店は免れない・・と仰る方もいらっしゃいますが。上越のみならず、郊外は大型店、市街地は地元スーパー、と言う商圏地図・構図が出来きつつある時代なのかと思います。