店舗偵察レポート

サイトマップトップ > 店舗偵察レポート > 〜越後小さな旅〜津川町と荒川町編〜
2002.8.16更新
新潟県のスーパーを制覇していると思っているアナタ。新潟、長岡、上越のスーパーだけ見て満足していませんか?(人のこと言えんが)市街地のスーパーも良いのですが、スーパーの通にもなると(自称)、それでは飽き足らなくなってくるのでございます。もう、○ー○○ーだのダ○エーだのジ○スコだのマ○カルだの原○だのウオ○クだのナ○スだのキュ○ピットだの・・激戦。(笑)
いい加減、県内各地域を見て回ると、その競合激戦を見ているだけで大変さが伝わってきて、ココロが少々疲れてきます。(笑)
・・日々の仕事で疲れたり、そんな激戦に疲れ果てたアナタ。都会の雑踏からしばし離れ、郊外へ出向いてみてはいかがでしょう。

そんなことで、今回は「東蒲原郡津川町」(ひがしかんばら・つがわ)「岩船郡荒川町」(いわふね・あらかわ)へ行ってまいりました。

津川(つがわ)ショッピングセンター
清水フードセンター提携店・カラオ CALAO


写真・東蒲原郡津川町津川 津川ショッピングセンター

山々に囲まれた自然豊かな土地に共存するSC
外装、ロゴマークはまさに清水フード
福島県境も近い津川町。山々に囲まれた東蒲原郡の中心都市?津川町に立つ、郡民?の心を捉えるショッピングセンターです。磐越自動車道・津川インターが近くにあり、町役場、警察署など公共施設も立ち並ぶ国道49号線沿い。この店舗の北側に、津川市街地があります。盆地に位置する、津川市街を取り囲むようにそびえる山々と渓谷を望める立地です。以前、市街地にはライオンドー津川店(現・リオンドール)が存在しておりましたが、この「カラオ」出現と共に閉店。今やまさに、津川町のみならず東蒲原のオアシスとも言えるショッピングセンターではないでしょうか。

この津川ショッピングセンター。以前はコメリ旧店しかありませんでした。(そのように記憶している)なんとなく藪の中店、と言う記憶でした。コメリ店舗のスクラップビルドと共に、誕生した津川ショッピングセンター。西隣に、清水フードセンター提携店「カラオ」が加わりました。「清水フード提携店と言うか、ここって清水フードじゃない。」(笑) ロゴは「カラオ」ですが、内外装ともまさに清水フードセンター。コメリからは棟続きではなく、歩道を通って店舗へ入ります。カラオの前は住宅となっていて、国道からだとコメリだけが目立つ格好。

コメリ店舗のビックさと、駐車場の広さとは対照的に、なんとまあリトルな店舗。テナントはドラッグストア、リカーショップ、靴店のみ。あとは、さすがに提携店である、そのまんま清水フード食品売り場。生鮮はほぼPCからの配送、品揃えで済ませ、ドライ、加食関係もアイテムが絞られており、なんとも効率的な売り場。新潟市西新潟地区で見かける、コンパクトな店舗スタイル。で、ありながら売りこむものは売りこんでおり、買い回りしやすい感じです。

近郊、安田町に「ウインディ」と言う、これもまた清水フード提携店「キッド」が入店しているSCがございましたが・・。この手の立地だと、SC規模に比べ食品売り場がグッと狭くなっているのが特徴です。清水フードらしい、妥当な売り場と言えます。このSCの場合、地域性もあるのでしょうか。コメリの方が集客が多いような気がします。駐車場で軽トラックをかなり見かけました。

マルトモ津川店(CGC)


写真・東蒲原郡津川町津川 マルトモ津川店
老舗とも言われるマルトモ 市街地に近くなかなか味のある店舗
もう、このスーパーを抜きにして津川町は語れない。(笑)国道沿い、市街地からの幹線沿いでもあり、津川インター近し。カラオとは車で1分くらいと言った近距離。こちらは市街地寄り。かなり昔からある店舗。写真で見る以上にノスタルジックです。

どうやら、福島県会津地方で展開するCGCのスーパーです。チラシも掲示してありましたが、会津地方の店舗と共通でした。

変地形の為か、駐車場も変形で店舗位置も変形。(笑)しかしながら、「カラオ」食品より活気があるように思えます。店舗も古いながら、カラオより広く鮮度もそこそこ。マルトモ単独店。乱雑で、大雑把な売り場ではありますが、地元密着型であります。

パルティ・(スーパーエノモト・HCムサシ)


写真・岩船郡荒川町下鍛冶屋 パルティ
ムサシと地元スーパーエノモトが核になる地元密着型SC
地元のオアシス的存在である
・・さて、今度は荒川町。県北地方の国道7号線沿いの町。北は村上市、南は中条町、新発田市へ。山を控え水田在り、海も近く津川町ほど「山々に囲まれた」と言う感じではありません。そして、村上、中条の各スーパー激戦とは1歩距離を置いた町。全く影響が無いわけではないのでしょうが、地元SCが健在な町。

HCムサシ、地元荒川町・スーパーエノモト、他飲食店など。一通り揃ったSCでございます。100円ショップ「キャンドゥ」もあり。なんかロゴ「ENOMOTO」の「M」が、清水フードに似ている。(笑)てっきり、提携店かと思いました。売り場は広く、充実しております。鮮度もよく、従業員も店内も活気があるように見えました。スーパーエノモト。村上市内にも、店舗があります。

アコス・(スーパーはせがわ) ひらせいHC隣接


写真・岩船郡荒川町藤沢 アコス
パルティとは車で1分足らず 隣接ひらせいHCとの連携で力を発揮する
「パルティ」から、車で1分足らず北へ行ったところ。以前はアコスだけでしたが、敷地国道端にひらせいHCがオープン。こちらは、地元テナント数店に100円ショップもあります。

スーパーはせがわ。こちらも地元荒川町のスーパーでございます。エノモト同様、地元らしい売り場作りで、グループ系列色も無く、ある意味、ローカルストア一色を楽しめる店舗。(まさに無所属)地元、荒川町民の食卓に応じた、買いやすい売り場になっている・・のだろうと思います。(なかなか型破りなレイアウトと言う気も)

パルティも活気がありましたが、こちらもなかなか頑張っております。大手SCの担当者では出来ない売り場作りが、そこにあります。
さて、通常ですと通り過ぎてしまいそうな?地元ショッピングセンターをご紹介致しました。しかし、いずれも味のあるお店でございます。新潟へ来られる業界関係者の方に「お勧めのお店は?」と聞かれると、新潟、長岡と言った、鉄道や市街地に近いルートをお勧めします。しかしながら、地元新潟の人間・teruとしては正直、こう言う隠れたお店も"新潟のお店のひとつ"として見て頂きたいなと。

もっとも、大手の方から見れば「基本がなっとらん!!」「これでスーパーなの?」「わざわざ見に来る店でもなかった。」と仰るのでしょう。もちろんオペレーションが完璧で、接客、サービス、品揃えが限りなく完璧に近いスーパーも、それはそれで必要性の高いものと思います。

しかしながら、スーパーの基本を全てクリアしていれば、日本国中・北は北海道、南は九州沖縄まで通用するのかと言えばそれも疑問。やはり、本州なら本州、新潟なら新潟、山北町なら山北町、青海町なら青海町の風土・習慣があると言うものです。もっとも、大手チェーン店でも各地域の店舗で、それらを生かして特色を出した売り場作りをし、努力されているところは沢山あります。それはそれで、大変素晴らしいですが・・。正直、「地元臭さ」まで出せるのは、本当の地元スーパーだけなのかなと。(「臭いからなんなんだ、それがどうした!!」と言われたら、それまでなんですけれど・・。)

新潟にお住まいの方は、県内の秘境店舗へ出向いてみるのも良いでしょう。他県の方も、その地元秘境店舗へ出向いてみましょう。きっと、新しい発見と明日への売り場作りの活力となるでしょう。端から否定するのではなく、良い点を盗む気で視察しましょう!!(偉そうに)

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