店舗偵察レポート

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2002.10.7更新

新潟市河渡(こうど)SCとうとうオープン 10月1日・原信河渡店がビックにオープン
〜新潟市東部に激震が走る!! 大人しかった原信が猛威を振るう時が来た。〜


写真・新潟市河渡 原信河渡店

デザイナーがデザインしたと明らかに分かるデザイン
過去、殺風景だった原信SCにとっては、画期的な配色である
さて、ついにオープンしてしまいました。待望?の原信河渡SCです。この近年、新潟市を中心に大型SCのオープンラッシュが続いております。県外勢力が、どんどん押し寄せる中、新潟市も例外ではありません。その中、市内に地元原信が関屋店に続き、河渡店をオープンさせました。

以前ですと、新潟市内の原信は小くて古い店舗、と言うイメージでした。それを今回、東新潟地区の2店舗を段階的に閉鎖し、河渡店を建設。閉鎖された2店舗の丁度中間地点の位置に、この河渡SCをオープン。今ままで、原信を愛していた顧客のみならず、原信に馴染みが無かった一般消費者も、原信の魅力を感じられる、素敵なお店が出来ました。

という事で、わたしも行って参りました。週末には周辺は車が渋滞して、交差点から店内に入るまで、10分以上も時間がかかってしまいました。・・しかしまあ、亀田のアピタのオープニングで、一時間以上も渋滞に巻き込まれたワタクシにとっては、瞬きと同じ時間ですけれども。(笑)

まさに「原信の原信による原信のためだけのマーケットシティ河渡」
新潟市東部では初めての形態と思われるマーケットシティ
今回オープンした河渡SC東側(A街区)には、原信、キャラジャ、アメリカ屋、弐萬円堂、ダイソー、イエローハット、ケーズデンキ、洋服の青山、靴のベル、メディカルプラザ、ドラックトップス、蔦屋書店、栄助寿司などの飲食店が軒を連ねております。左図が今回オープンした敷地でとなります。来年になると、現在の敷地西側(図左側)には、コメリなどを核としたB街区がオープンとなり、名実共にビックなSCとなる、河渡マーケットシティです。

SC全体写真を見て頂くと分かりますが、今までの原信とは違ったイメージ。マーケットシティのロゴも、誰が考えたのか素敵な感じになっております。昼間は一般的なSCに見えますが、夜になるとライトアップされ、また違った雰囲気になるようにデザインされております。ある意味、バージョンアップ。

ただ、駐車場でひとつ思った事は、広いにもかかわらず、通路屋根が無い。亀田アピタ・小新サティの様な、駐車場から店舗までの屋根が欲しい気も。歩道は確保されているものの、雨の日にはずぶ濡れになる危険性大かと。

原信が手がける事となったメディカルプラザ
恐るべし原信 いよいよ新規参入である
連なる店舗同士を繋ぐように、考えられている歩道ではありますが、雨を凌げる屋根が付いているのは原信だけ。他は途切れ途切れで、店舗間に段差や障害物があったりと、東新潟最大SCと謳う割には、障害者や老齢者の配慮が若干欠けているように思います。健全者のわたしも、少々買い物し辛い面がありました。もっとも、老齢者や障害者が買い物する老舗は無く、健全なワカモノと中年層に来てもらえば、それで結構。ならば、世代にピッタリなSCだとは思います。冬になったら、不安な気もします。

さて、一番核となる店舗と言えば、ケーズデンキであると思われます。原信手がける、メディカルプラザは年内オープンと言う事でございます。SCとしては、カジュアル系店舗とライフ系店舗が、敷地南北に分かれて配置してあるのは、当然と言えば当然なのでしょうけれど、以前は結構目茶目茶に配置してあったSCが多かったので。良い配置だと思います。もっとも、今あるテナントが継続して営業し続けて頂ければですが。

原信と共に核となるケーズデンキ 東新潟の核店舗になるであろうか
原信は豊栄店と言った感じで、関屋店同様に原信らしい配色とディスプレイとなっておりました。 グリーン、ブラックと言った、どこにでもある新店とは違い、逆に清楚な雰囲気かと。 しかしながら、天井が思ったより低く(低すぎるわけではない)フードコートも、 少々狭めと言った感じ。まあ、関屋店のマクドナルドは高校生の溜まり場と化していますが。

原信河渡店。目立ったのは、お惣菜売り場のサラダコーナー。別場でドレッシングなど、関連でサラダコーナーがあったりと。生鮮売り場各所に、それぞれ一工夫してあるコーナーが目を引きます。単調な売り場作りが大好きだった原信、この一年で急激な成長かと。レジも、あの"T○C・スマート***"が。あとは、店員の接客サービスがどれだけ"原信クール式"を脱却できるか。クールも良いですが、人間性が見えるのも楽しみにしております。

と、全体のイメージとしては、こんな感じですが、細かく見てみると・・。

最新スタイルの原信 関屋店同様マクドナルド入店で集客を図る
青果は原信らしい強気な売り場。広いスペースを青果売り場が占める。原信が薦める、九州島原で原信契約農家が栽培する自社管理の野菜。若干、価格は高いものの、値ごろで鮮度も味も評判が良いとか。青果に限らず、最近では原信オリジナル商品も開発、販売しております。今までは、CGCブランドに頼り切っていた原信も、そろそろ大人に成長。

鮮魚売り場、鮮度と活気が伝わってくる売り場になっております。一般的に鮮魚売り場を見れば、その企業の活気が分かると言います。特にオープニングには、その企業本部関係者が応援に来るわけで、「この新店に、どれだけの思い入れがあるのか?」も見て取れます。正直、今までの原信は「活魚売り場」ではなく、「スーパーの魚売り場」。

鮮魚部員も、大声で売り込む事などご法度・タブーとでもされていたのか、そそくさと品出しして、そそくさとバックへ帰って行くのが通例でした。新店に限っても「オマエ、売る気あンのか?」と言う、本部関係者も見えて。

駐車場を取り囲むように配置された店舗群 ゆったりと買い物が出来る
しかしながら、今回は鮮魚売り場、皆良い声を出していて感激しました。「嗚呼、あのクールな原信が、とうとう気づいてくれたのね・・。」 やれば出来るじゃない。後は、いかに鮮度と旨い魚を並べられるかです。

畜産売り場は対面販売を意識したコーナーを先頭に、一般的な売り場。その畜産売り場の延長に、衣付き食材を持ってきて、サラダコーナーと連結、お寿司コーナーとお惣菜コーナーで繋げて、ベーカリーへ持ってくる。要は「もう簡単に手を加えて、食べるだけのモン」を集め、一括りにした。そんなスペースが、畜産売り場からベーカリーにかけて演出されています。

リカーコーナーは、仕切らずに什器の配置を変えて、雰囲気を出したり、畜産売り場付近では、焼肉関連ドレッシングと共に、中華料理関連とサラダ関連、イタリアン関連それぞれゴンドラを区切り、一望できる箇所も。そこを通れば、世界グルメツアーが出来てしまうスペースと言う気も。店内各所で、細かく手を加えて「演出」が上手くなりつつある。

レジ付近も開放感があり、いわゆる「レジ前」と呼ばれる、 小物を売るスペースが一切無く、スッキリとしております。少し前の「お城型」原信店舗は、外の光が一切入ってこない店舗構造でしたが、関原店(長岡市)以降、今の店舗構造になってからは、店内とても明るくて清清しいイメージになったと思います。そんな、21世紀型店舗でありますが、新潟市民に愛されるお店に成長するよう、わたしは願っております。はい。

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