店舗偵察レポート

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2002.11.4更新

Step!らくだのこぶ 暇つぶし・秋の大感謝祭〜特別企画・第五弾(最終弾)
〜秋深し・ぶらり庄内一人旅 鶴岡・酒田へ行ってまいりました。〜
・・心の傷を癒しに、城下町鶴岡・港町酒田を訪ねて。teru氏・最上川舟歌を歌う。


写真・山形県鶴岡市末広町 JR鶴岡駅
さて、先回で最終のはずだった秋の特別企画。今度こそ最終です。前回で最終と思いきや、よく考えたら肝心な山形へ行ってないじゃないの。個人で何年か前に行ったきり。山形市周辺は後にして、今回は庄内へ。

新潟から国道7号線を北上して、先ず辿り着くのは城下町鶴岡市。人口約10万人の、海と山と都市とが調和する街でございます。新潟市から「日本海東北自動車道」と言うものがありますが、中条町まで。本来ですと、ここ鶴岡市まで貫通し、山形自動車道と直結していて欲しいところなのですが、着工の兆しも見えず市内各所に「日沿道早期着工」と言う立て看板が見られます。看板も古いものばかりで、かなり以前から山形県挙げて働きかけておりますが、財政事情も苦しく今だ開通しません。

さて、そんな鶴岡市。今回見た店舗以外にも、地元スーパーも多数あり、全部見て行くと面白いのでしょうが、今回は掻い摘んで見てきました。ここ鶴岡も、駅前と国道沿いを中心に、大型店が並んでいます。

ヤマザワ鶴岡店


写真・山形県鶴岡市布目 ヤマザワ鶴岡店
山形自動車道・鶴岡インター近く、国道7号線沿いと言う立地です。ヤマザワとしまむら、HCムサシなどで構成される郊外型SCであります。ヤマザワ店内には、100円sanyoとクリーニング店等のテナントがあります。

ウオロクと原信と清水フードを、足して2で割った感じのお店。店舗年齢も若いので、とても綺麗で店内も非常に充実しております。青果・鮮魚・惣菜・畜産と並ぶわけですが、各所に発見が多い。鮮度も品揃えも陳列も、良好だと思われます。賑やかだけどスッキリ観。

鮮魚もやはり庄内地方と言う事で、漁港も近いせいか品揃えも充実。畜産もやはり強い庄内地方で、新潟では清水フード等でしか見られない、庄内豚なども陳列されていました。生鮮各売り場に、拘りが見られます。外装はヤマザワのメインカラー、ブルーを取り入れ爽やかに演出。内装は高級感を出すと言うより、暖かい雰囲気を持っている作りです。

Sモール鶴岡(旧ダイエー鶴岡店跡) 庄交モール


写真・山形県鶴岡市錦町 Sモール鶴岡
さて国道沿いから駅前へ移動してきました。庄内交通のモールです。そうです、ダイエー跡を大規模にリニューアルして10月26日にオープン。外装も内装も、以前の殺風景なダイエーとは比べ物にならないほど。

「Sモール」と称し、1階には各テナントが軒を連ねファーストフードや、ドラッグストア、高級衣料品店なども軒を連ねています。2階には 、レジャーランドとくまざわ書店なども。若干空きスペースがあるものの、今後も活用できるよう上手く間取りをして、その時を待っています。

1階部分の食品フロアには、地元鶴岡で名が知れた「主婦の店・鶴岡店」。市内各所で「ふ〜しゃ」と称して、店舗展開している主婦の店です。 この鶴岡店のロゴは「SHUFUNO MISE」。店内はクイ○ンズニセ丹。高級過ぎるピカピカの床に、DEKKY401の某おさかな系スーパー同様什器。ニセ丹は評価するものの、売ってる物は悪くも無くフツーのモノでした。

ジャスコ鶴岡店


写真・山形県鶴岡市末広町 ジャスコ鶴岡店
鶴岡駅前。MARICA(マリカ)と称する駅前モールと連動して、ジャスコ鶴岡店があります。外装は駅前店舗と思えないほど。店舗年齢は不明ですが、よくよく見ると旧ロゴが随所に見えるお店。新潟で言ったら、旧ジャスコパルム店によく似ています。

地下1階がジャスコ食品売り場。今風に改装してあるものの、抜けたテナント部分を食品フロアに広げた感じの「抜けた」感じ。どこにでもあるフツーのジャスコ。1〜3階は衣料品などもありますが、地階と比べ大規模なリニューアルも無かったようです。テナントが抜けた箇所も。4階は以前、数店のファーストフードで占められいましたが、今やグルメドールのみ。(しかもプチ)空いた部分を白いボードで覆って、壁状態にしてあると言う、空きテナント対策としては、断末魔的な状態であります。新旧が微妙に入り混ざる、ジャスコ鶴岡店。店舗としては、フツーのジャスコですがスーパーマニアにはたまらない物件でした。

マックスバリュ鶴岡南店 マックスバリュ東北


写真・山形県鶴岡市ほなみ町 マックスバリュ鶴岡南店
鶴岡市南部、国道112号線沿い住宅地の一角にある、イオン鶴岡南SC。広い駐車場に、シューズ、書店などの店舗があり、やまやとホーマックも。

そう言えば、マックスバリュと言うお店は何店も見てきましたが、イオン(株)本体以外の、マックスバリュ東北での店舗は今回が初めてでした。外装・内装はどこにでもある、フツーのマックスバリュですが、少々違う。正直言って、新潟のマックスバリュなんかより、シッカリした売り場作りかと。こちらは、今は夜12時までの営業。その為か売り場も安定しています。

正面入って出入り口が左右に分かれている、マックスバリュ特有の作り。本体ではなんとなく売っている売り場ですが、こちらは各売り場安定していて、生鮮各コーナーには拘りが感じられる食材も展開されています。ドラッグが無いため、SC規模に比べると妥当と言うか、狭めな店舗。本体営業店舗より、マックスバリュなお店。しかし、平日は大変そうです。

ジャスコ三川店(みかわ) イオン三川SC (送迎バス有り)


写真・山形県東田川郡三川町猪子 イオン三川SC
さて、鶴岡市から国道7号線を北上し酒田市との中間。東田川郡三川町。「なんじゃこりゃ?!」・・何も無い水田地帯に、突如現れたイオン三川SC。「とうとうイオンも焼きがまわったか」田んぼのド真ん中の超巨大建造物。・・しかし、すご過ぎる。自然とイオンとの不調和丸出し。(笑イオン高岡本体並みの規模、敷地にはコメリとペトラスのみとシンプル。2300台の駐車場に、東西に長い建造物は、専門店をモールで繋いで、西側にはジャスコフロア。ただ、イオン高岡と比べるとジャスコフロアが広い。巨大建造物ではあるものの、高岡に比べると多少高級感を抑えた感じ。モールを繋ぐ床は、じゅうたん張りと足にフィットして、歩きやすい感じです。イオンシネマもあり、正直言うと素敵過ぎて三川町には勿体無い?気も。

田んぼのド真ん中ではあるものの、造成中の国道7号線バイパス沿い。庄内空港への幹線交差点角と言う立地で、将来的な店舗かと。素敵過ぎる建造物ではあるものの、果たして採算合うのか、と思います。

そして最上川・秋の旅情〜港町酒田。雪化粧した鳥海山は冬の訪れを感じる。


写真・山形県酒田市幸町1丁目 JR酒田駅

写真・山形県酒田市幸町1丁目 旧ジャスコ酒田店跡地
駅前一体に解体音が響き渡る
さて、鶴岡から北上して庄内地方の中心都市、酒田市へやって参りました。人口は鶴岡市と差が少ない、約10万人。しかしながら、県の事務所や出先機関の出張所が集中する酒田市。また港町としても有名な街であります。

そんな酒田市中心部の酒田駅前ですが、しばらく放置されていた旧ジャスコ酒田店跡地。9月下旬から取り壊し始めました。酒田の駅前と言ったら、かつては賑わいがあったものですが、久々に訪れてその衰退ぶりは驚きました。時代の流れでしょう。この巨大建造物を撤去した後は、どうなるのでしょう。知名度の割りに、寂しすぎる酒田駅前。何か対策でもあるのでしょうか。

ダイエー酒田店 庄交ターミナルビル酒田


写真・山形県酒田市幸町2丁目 ダイエー酒田店
そんな旧ジャスコ跡地、酒田駅前から5分ほど歩いたところにあります。言われてみると、山形県内でダイエーは山形店と酒田店だけになってしまった様です。かつて、山形県内では小さな町にもダイエー有りと言われ。我が新潟県以上に、ダイエー色の強い地域ではありましたが、寂しい限り。

こちらは「庄交ターミナルビル酒田」と言う事で、バスターミナルと一体化。物件はかなり疲れて果てて、手を加えられないまま営業している感じです。店内も1階は食品売り場と、ファーストフード。2階は衣料品など専門店。しかしながら、どこにでもある衰退したフツーのダイエー店舗です。

食品売り場もナニが売りたいのか見えてこない、非常に粗末な売り場。2階も空きフロアを持て余した、なんとも先の見えない物件であります。ここ数年、首都圏を中心にダイエー店舗の梃入れが進められており、見栄えのする売り場が展開されておりますが、地方では無縁の様です。

ト一屋駅東店(えきひがし)


写真・山形県酒田市駅東2丁目 ト一屋駅東店
酒田駅東口。と言っても、長岡駅東口とは違って、ここは小針駅前かよと。駅東口は、いきなり駐輪場と住宅地があると言う、のんびりした雰囲気。そんな駅前店舗に相応しい、のかどうかは解かりませんがト一屋駅東店。

酒田市内では、数店見る事が出来るローカル色強い地元スーパーです。以前、国道端と郊外のお店は数店見ましたが、駅東店はお初でした。駅東店。と言う事で、綺麗な物件がお待ちかねと思いきや。物凄い物件。

レジが数台しかなく、狭い店舗に傾いた床。鮮魚がバリバリ対面販売で、鮮魚従業員の、足元まで見える「昔の魚屋スーパー」の様です。クリンリネス怠りか、物件が古すぎるのか店内、タンパク質系甘い臭いが。客の年齢層が高く、品揃えもローカルで少量パックもあったりします。この店に関しては、チェーン店風と言うより、個人スーパー風です。しかしながら、個人的にはこの手のスーパー、目眩がするほどマニアです。

ヤマザワ旭新町店(あさひしんまち)


写真・ 山形県酒田市旭新町 ヤマザワ旭新町店
ト一屋駅東店から、さらに東へ5分ほど歩くとヤマザワ旭新町店があります。先程のト一屋駅東店の周辺同様、住宅地が広がる一角にあります。酒田駅東口から 、国道7号線へ抜ける幹線沿いと言う位置。後に書く、庄内みどり・コープみどり店に近く。競合かなと思われます。

新潟で言うと、少し前のナルスに近い雰囲気。生活良品的な感じ。鶴岡店とは違い、従来のヤマザワを知るには参考程度にはなる店舗かと。右回りで、青果・鮮魚・惣菜・畜産・リカーコーナー・テナントもあります。一通りスッキリした、まとめられている店舗だと思いました。

内装も外装も一昔前ではあるものの、手が加えられており綺麗です。鶴岡店よりも、本来のヤマザワらしいブルーを主体にしたカラー配色。各生鮮も、鮮度・品揃えとも充実し、一定のレベルが保たれています。夜9時までと、営業時間が短いのも品質安定の訳かもしれません。

JA庄内みどり・Aコープみどり店


写真・山形県酒田市曙町1丁目 JA庄内みどり・Aコープみどり店
国道7号線沿い。国道沿いでも、商業施設や事業所が並ぶ地域。酒田駅東口へ通じる、幹線との交差点に位置します敷地にはJA庄内みどり本所、また関連施設があり、まさにJAな立地です。

国道の角地と言う事で、若干駐車場に入りにくいのですが、お客は多い様子です。店内は普通のスーパー。しかしながら改装されたせいか綺麗。什器も一部グリーン系を使ったりと、今風の配置となっております。売り場スペースは広くは無いものの、畜産では地元らしい品揃えなども。品数は決して多くは無いけれど、お客の心を捉えているようです。 さっぱりとしたザックリとした、しかしながら時流に沿ったお店なのかなと。

やはりJAと言うと、信頼があるのでしょうか。お客も多いと思われます。農業王国の新潟県。しかしながら、JAのお店は今や衰退しております。山間部の一部と言う状態。庄内では、元気なAコープが健在でございます。

ウエルマート東泉店(ひがしいずみ) マックスバリュ東北


写真・山形県酒田市東泉町4丁目 ウエルマート東泉店
たまたま通りかかったお店。市内には光ヶ丘、千石町とこの東泉町。いずれも、住宅地や市街地に位置している小さいお店です。外装は、本来のウエルマートらしいレッドを主にした配色です。駐車場も店舗前に20台程度と、コンビニ感覚なウエルマートです。

店内はウエルマートと言うより、ミニチュア版マックスバリュと言う感じ。マックスバリュで使われているPOPであったり、レジ袋もマックスバリュ。生鮮売り場も広くなく、品数も多いとは言えないものの安定した売り場です。トップバリュ製品やプライスを除けば、単なるフツーのスーパーです。しかし、近所には無くてはならない、使い勝手の良い店と思われます。

ここで思い出した、新潟のウエルマート。今や絶滅の危機に瀕しています。イオン本体が、片手間で営業している手抜き売り場の新潟県内店舗。こちらはマックスバリュ系。新潟はジャスコ系と売り場の雰囲気も違います。

マックスバリュ酒田北店 マックスバリュ東北


>写真・山形県酒田市酒井新田 マックスバリュ酒田北店
国道7号線をさらに北上。酒田北港近く、新興住宅地と大型店が並ぶ一角。酒田市北部の新しい街に、このイオン酒田北SCはあります。

広い駐車場をL字に囲むように、ブックバーン、おもちゃ、ゼビー、やまや。そして核となるホーマックとマックスバリュが、駐車場正面に位置します。こちらも今のところは、夜12時までの営業となっております。外装、内装とも各地で見るマックスバリュ同様の店舗です。

過去に見てきたマックスバリュの中では、初めての時計逆周り。きっと、全国的に見ればこの手の周りは幾らでもあるのでしょうが、myお初。青果・鮮魚・畜産・惣菜・ベーカリーと言った流れ。普通のマックスバリュ。ただ、畜産から惣菜までがデイリーの間延びした売り場になっていて、イマイチ、インパクトが無いと言う気も。郊外型店舗で、生活感が無い感じ。SC規模に比べ、店舗は広くはないが、なんとなく埋めている売り場でした。

ジャスコ酒田南店


>写真・山形県酒田市あきほ町 ジャスコ酒田南店
こちらも国道7号線沿い。先程のマックスバリュ酒田北店とは逆に酒田市の南部になります。イオン三川SCからは遠くは無い距離。市街地入り口。敷地にはペトラス、ホーマックが隣接しています。

見た感じ、ジャスコ村上東店に非常によく似ていると思いました。店内1階部分も非常に似ており、全体的には広くは無いものの良い感じ。

1階部分は食品売り場。ここは、日用雑貨が食品売り場と一体化しておらず、アピタ風に食品売り場の隣に、通り抜け出来るような感じで、日用雑貨などのフロアがあります。シンプルなテナントとレジャー施設も。2階はフツーのジャスコ、暮らしのフロアとでも言いましょうか。そんな感じ。

こちらも食品売り場は夜12時まで、それ以外は夜11時までの営業です。村上とは違い、市内に一店舗と言う事で連携が無い分、迫力に欠けます。
さて、庄内地方と言っても、酒田・鶴岡だけではありましたが、秋の店舗巡りをしてきました。しかし、掻い摘んでしまったら、結局はイオンの店しか見てこなかったと言う気も。しかし見ておかないと、話にならない感も。それにしても、各市マックスバリュ東北とイオンとの絶妙なバランスで、生態系が保たれていると言うか、密着していると言うか。新潟であれば、吸収合併ではあったものの、過去に新潟ウエルマートと言う形で、20店舗程展開していた時もありました。結局は小型店ばかりで閉鎖整理され、残る店舗はイオン本体の営業となり、ジャスコのおまけとして成り立っている現状です。

一地域をイオンで制覇するには、ジャスコ一店だけではなくマックスバリュ、ウエルマートと地域に応じて展開している庄内地方。その中で、地元スーパーも鮮度と商品の拘りで、イオングループには出来ない、細かい売り場管理をし対抗しているのだと。マックスバリュ東北と言う企業が中間に挟まっているためか、イオン本体も手荒な真似は控えているのか、どうなのか。

いずれにせよ、週末以外は非常に大変そうなイオン各店。平日に買い物するなら、ヤマザワか主婦の店「ふ〜しゃ」なのかと、住民も上手く買い分けているのかなと・・そう思いました。

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