12月19日 フクヤ荒町店・塚野目店・西大崎店・メリア店 4店舗一斉にオープン
〜旧まるよし4店舗を引き継ぐ。清水商事・衰退気味だったフクヤを建て直す。〜
====ところで、今うわさの「フクヤ」ってどんなスーパー?はい、全店紹介します。====
新潟市の清水商事(清水フードセンター)が、今年8月に事実上倒産 「旧まるよし」(本部・三条市)から営業譲渡した荒町店、 大崎店、 塚野目店、メリア店を同グループ・フクヤ(本部・三条市)に経営委任。今月19日に「フクヤ」として、一斉にオープン。
既存のフクヤ塚野目店は、同店より築年齢の若い 旧まるよし塚野目店へ移転する。旧まるよし大崎店は近くに既存のフクヤ大崎店があり、西大崎店と改名。 同様にフクヤ荒町店、メリア店としてオープン。
・・と言う事で、12月19日に4店同時にオープン致しました。事実上、清水フードがカネ出して「フクヤ」を建て直した訳です。
今まで三条市は、旧まるよしとフクヤで地盤を固めておりましたが、今回の旧まるよし営業譲渡の件によって、がらりと状況が変わりました。と言っても、店舗自体は引き継いだ物を営業開始するだけなのですが、この「フクヤ」と言えば、ご存知の通り、清水フードグループでございます。一昔前は「フードセンター・フクヤ」と知られておりましたが、いつの間にかロゴマークが清水フードのロゴとなり、店名の上には堂々と「清水フードグループ」と書かれる様になりました。旧フクヤ3店舗で細々と営業していましたが、今回の4店オープンで、がらりと清水フード一色の地域となりました。
旧まるよし物件に関しては、現時点では本成寺店が店舗前の、「あいでん」と言うスーパーに譲渡され、移転する事が公に。残りの本店や島田店、五番町店の物件も、交渉中のものがあったりするそうです。他の不動産処理も進んでいるとか。
さて、今まで三条市の隅?で知名度も無く、細々と営業していた「フクヤ」ですが、今回の経営委託の件で一気にメジャーに。
「え?清水フードがやるんじゃないの?フクヤってナニ?」言う、声が多いのも事実でございます。中には以前、原信に吸収された「福屋」か?なとど仰る方もおられますので、これを機会に「清水フードグループ・フクヤ」を知っておきましょう。
フクヤ大崎店(既存)
写真・三条市三竹2丁目 フクヤ大崎店(既存)
JR東三条駅裏付近の、ローカルな幹線沿い。住宅地や事業所などが立ち並ぶ、地味な立地。
非常にレトロな物件です。ここは長岡のツチダか?狭く無く、広くも無く、綺麗でもなく普通のスーパー。店内も何の変哲もない、清水フードの売り場です。生鮮も清水PCから送られた、パック物で陳列。鮮度が良いわけでもなく、価格も安いわけでもない。とりわけ、目を引く物も無い、単に普通のスーパー。
品揃えうんぬんと言うよりも、日常生活において、パジャマ姿でも買い物できる?、そんな雰囲気です。
フクヤ嵐南店(既存)
写真・三条市西四日町4丁目 フクヤ嵐南店(既存)
三条市嵐南(らんなん)地区の住宅街の真ん中。シロートでは、まず辿り着けないほど入り組んだ立地です。と言うわけで、もちろん地元密着型店舗。
「嵐南プラザ」とも呼ばれ、敷地内には別棟にバラエティーディスカウントのジョージアなどが入店。フクヤの店舗共々、老朽化しており骨董品過ぎ。
せめて、店内だけでも良いと思いきや、雑然と。品揃えや価格うんぬんと言うよりも、日常生活において、チョッとした買い物ができるお店です。まあ、行ってしまえば普通の古いスーパーです。
フクヤ西大崎店(旧・まるよし大崎店)
写真・三条市西大崎1丁目 フクヤ西大崎店(旧・まるよし大崎店)
三条市街、JR東三条駅から約1キロ。大崎地区の住宅地、幹線沿いの一角。大崎店とは約600mと言う近距離です。旧まるよし時代、また今のフクヤから言っても、ショッピングセンターらしい店舗です。
地元テナントも営業しているものの、旧まるよし閉店を境に、入店してない空きフロアも出ました。内外装は変更せず、旧まるよしと変わりません。レイアウトもほぼ同じで、お馴染みにとっては買い易い状態となっております。リカーコーナーも有り。
大崎店とは比べ物にならないほど、シッカリ売り場。品揃えと価格は、まったくの清水フードですが、今までの清水と違った、ダイナミックな仕掛けも見る事が出来ます。大崎店の方が心配かも。
フクヤ荒町店(旧・まるよし荒町店)
写真・三条市荒町2丁目 フクヤ荒町店(旧・まるよし荒町店)
JR北三条駅北、ジャスコ三条店も見えると言う、競合地域。店舗隣にファッションセンターしまむら、店舗前にはコンビニがあったりと、厳しい立地。
旧まるよし引継ぎ分、またフクヤ物件の中でも、一番手狭そうな売り場。リカーコナーも有ります。
こちらも内外装とも、旧まるよし時代をそのまま活かしております。レイアウトもほぼ同様です。清水の売り場となったものの、今の時点では非常にコンパクトではありますが、生鮮が充実しています。
しかしながら、ジャスコ食品館24時間営業と言う厳しい競合の中、狭い売り場でどのように特色を出すか・・。楽しみなところであります。
フクヤ塚野目店(旧・まるよし塚野目店)
写真・三条市塚野目4丁目 フクヤ塚野目店(旧・まるよし塚野目店)
実は約400m西で、老朽化した旧塚野目店で営業していたフクヤ。今回を機に、旧塚野目店を閉鎖し、こちらの旧まるよし店舗へ引っ越してきました。
駐車場のスペースや、店舗スペースも旧店より、グッと良い立地です。内外装もそのまま使用です。
こちらも西大崎店同様、比較的広いスペースです。リカーコーナーも、開店同時に復活致しました。旧店とは比べ物にならないほど、シッカリ売り場。多少、レジ周りが狭く感じるものの、全体的にスッキリまとめてあり、生鮮特化な売り場です。
フクヤメリア店(旧・まるよしメリア店)
写真・加茂市駅前 フクヤメリア店(旧・まるよしメリア店)
加茂ショッピングパーク・メリア
さて、三条市の隣町、加茂市のJR加茂駅前へ。どうやら物件は、旧まるよしの所有でもある様です。駅前と言いつつも、メリアの無料駐車場と商店街の無料駐車場もあったりと、非常に買い物し易い。大型店が少ない加茂、商店街は活気が有ります。
物件も差ほど古くなく、3階建と何ともコンパクト。フロアも数えるほどのテナントで、妥当な物件。食品売り場・フクヤ部分も一回りできる程度です。ファーストフードや、他の専門店も入店していますが旧まるよし閉店を機に、空きフロアが増えた様です。オープンを機に、テナントが増える事を望みます。
〜2002年のまとめ〜
さて、一応全店把握した?フクヤでございます。そのうち、業界誌にも載ると思いますので、この程度で終わります。
正直言って、差ほど期待していなかった「新生フクヤ」オープン。しかし、どうして。清水がバックアップしたお陰か、かなり良い売り場になっていたと思います。今の状況を維持して行けば、顧客も増えるでしょう。鮮度も大切にして欲しいです。
価格も高いと、余程世間に叩かれたせいか?、暮し応援価のアイテムに限っては、買いやすくお買い得な価格となっています。もっとも、清水の場合は「値段で客を引き寄せる」手法ではなく、自社が謳う通り「美味しさは品質」と、あくまで「食」への拘り、打ち出しているので、今回のコンパクトな店舗達でも、PC商品を上手く活用し、売り場を上手に演出していると思います。
安売りも一つの手法ですが、日常生活への食への拘りを追求して、提示するのもまた、一つの手法なのかな、と思います。もっとも今の時代、何を展開するにしても、生鮮と言う基本が成っていない上でアクションを起こしても、ナニも得られない・・。生鮮が強くて当たり前、その上で価格が安くなければ、お客の足は向きません。お客も賢くなったものです。(わたしもか?)
なんて、偉そうに能書きを垂れましたが、なんとなく脱皮しつつある清水フードを、フクヤを通じて見る事が出来ました。ウオロクも原信も清水もフクヤもマルイなどなど。新店一店一店オープンする毎に、売り場・売り方が変わっています。スーパーの棚段と言う枠にとらわれた売り場から、個々が「売りたい!!」と言う、アクションが見えてダイナミックに成った事。
新潟県では一般的だった、金太郎飴状態の単なるスーパーからの脱皮が感じられ、今年一年、つくづく思い知らされました。わたしが好き勝手書いてる間に、関係者は日々売り場構成を試行錯誤してたのかと。来年も各社既存店含め、新たな売り場が登場する事に、とても期待し今からワクワクしている次第です。
これから年末商戦と言う、大変な時期を迎えますがご自愛下さり、わたし達に「美味しい食材」を提供し続けて下さいませ。来年もまた、わたしの大好きなスーパーが、もっと身近に感じられる存在になる事を願っております。
PS 清水に関して、畜産の鮮度が悪いと言う弱点もありますが、徐々に良い方向に変わっていくものだと・・信じております。