緊急企画〜今春・聖籠にみったがやってくる・嵐の前の静けさ〜競合店は今・・。
〜聖籠長崎屋跡地に県内初進出の「みった」がオープン予定。震え上がる地元。〜
写真・北蒲原郡聖籠町蓮野 旧ラパーク聖籠
さて、みなさまもご存知の通り、昨年ドタバタ劇で退散してしまった聖籠町・聖籠長崎屋の跡地に、郊外型SCを展開する福井の「みった」が、今春のオープンに向けて着々と工事を進めております。
廃墟となっていた、敷地内のレジャーランドの解体工事もほぼ終わり、あとは整地と本体の完成を待つばかりとなりました。現在営業中の敷地内、ひらせいホームセンターは、みったオープン後も引き続き営業できると言うことですが、みったの品揃えと比較された時、ひらせいの運命も決まるでしょう。
さて、新潟初進出と言うことで、アピタ・ユニー進出以来の緊張状態となっている聖籠町周辺。特に一番近距離の競合店を、簡単ですが見てきました。
原信豊栄店
写真・豊栄市葛塚 原信豊栄店
聖籠町の隣、豊栄市にまだ真新しい店舗。原信豊栄店があります。コメリや飲食店・ドラッグストアを兼ね備えた豊栄市最大のSCであります。聖籠町からは、バイパスで約15分位の位置。みったの商圏は、この豊栄市を含め西隣の新潟市までも見込んでいるとか。危険地域であります。
原信売り場に関しては、地元を意識してか、青果売り場は地元豊栄の野菜などのコーナーを確立。鮮魚・畜産と原信らしい堅実な売り込みとアイテムで陳列してあります。全体的に季節感が無いものの、各所にイラスト入りの商品紹介など、少しづつ「人間らしさ」が売り場に現れていて良い感じです。ホワイトデーやひな祭りの売り方は、そつが無い気もします。
ただ、お客様の声・回答が、買い物カート置き場の掲示板に貼ってあり、見づらい気もします。全体的にはスッキリまとまっていて、ワタクシ好みなお店に仕上がっていました。
ベーカリーからマクドナルドの雰囲気も、開店以来型崩れしてなくて、良い感じです。
しかし、みったがどのような店を出すか、売り場を出すか分かりませんが、全体的に平凡売り場の原信と従来のみった売り場を比較した際、客はどう考えるのかなと・・。思いました。
恐らく、従来の延長線上であろうと考えれば、原信とみったの売り場は全く違うと思いますので、客層は分かれると思います。まあ、影響は全く無いとは言えないのでありましょう。
ウオロク豊栄店
写真・豊栄市石動2丁目 ウオロク豊栄店
原信オープンの同時期に、大改装してしまったウオロク。駐車場の歩道には屋根が付いていて、駐車場も店舗北側に増設しておりました。
・・増設したのは結構ですが、横断歩道が書いてないのでワタクシ、車にひかれそうになりました。誘導員の方が居る場所は、安心して通れますが。
青果・鮮魚と流れ、お魚屋さんのお寿司と焼き魚を上手く並べています。この豊栄店には、料理アドバイザーがいて、試食を作りながら解説をしておりました。原信には無い取り組みなので、客には差別化できると思います。POPもスッキリ絞って、見易い。
最近ウオロクで流行?飲料水箱売りコーナーもあったりと、価格も原信を意識しています。
自社ベーカリーもボリュームがあって良いと思いました。以前にも書いたのですけれども、季節感がイマイチ足りないような気がします。努力は認めますが、店内がダークと言うこともあるので難しいのかも。
店内入り口、ひな祭りの催事場も結構なんですけど、飾り付けと陳列のセンスが全く無さ過ぎです。せっかくの商品も、あれではゴミ捨て場。もっと、季節の売り場を大切にしましょう。(全店に言える。)全体的にはまとまっていて、良い売り場だと思います。客数も改装前より良いのかな?とも思います。
豊栄サティ
写真・豊栄市太田 豊栄サティ
開店11年、遂に今月末で閉店となってしまいます。
まあ、みなさまご存知だと思うのでゴチャゴチャ書きませんが。マイカル本音を見るような閉店セール。
なんで閉店セールに仏壇やタンス・掛け軸やミシン、宝石にバックを売るんでしょうか?!!関西弁か大阪弁か知りませんが、怪しげな販売員が店内をウロチョロしバックや宝石を売っている。悪いとは言いませんが閉店セールって、こんなものではないと思います!!
「長年の感謝を込めて最後まで精一杯・・」なんて抜かしていますが、本音は「便乗商売して高額商品売りつけて、さっさとオサラバしたい。」でしょう。
結局、最後の最後まで何も変わらなかったマイカル。後続に期待します。
ウオロクコモ店(コモタウン内)
写真・新発田市舟入町3丁目 ウオロクコモ店
さて、みった予定地に一番近い店舗と言うと、実は隣の新発田市・コモタウンなのであります。ホームセンタームサシやラオックスなど、大型店も軒を連ね地元商店も営業している、コモタウン。オープン以来、少々空き気味だったテナント部分も、春までには埋まりそうな雰囲気であります。
さて、直下型というか直撃を受けそうなコモタウン。勝負とも言える食品売り場を展開するのが、地元のウオロクであります。先回、緑店(旧グリーンコート)を偵察したレポートで少し触れました。コモタウンに隣接して、パワーズフジミが挑んでいるだけあるのか、コモ店では独自の取り組みを様々試しているようです。
まあ、そのパワーズフジミは閉店時間が午後7時台と言う事で、「売り切り」で価格を追求しております。青果の鮮度も良いですし、鮮魚も以前から強くてウオロクに挑むことを前提に売り場作りをしている様子。
畜産も「力豚(ちからぶた)」と、面白いネーミングで畜産のみならず、価格だけではなく品質にも拘りたいと思う社員の気持ちが売り場に現れております。日々、血のにじむ思いで売り場作りをしているのでしょう。
「今日は何が売りたい」「今日はこれで稼ぎたい」「今日はこれを買っていただきたい」
最近では年齢問わず、ハングリーな店員が少ない中、確かに注目される県内では珍しい企業です。
さて、コモ店ですが・・、
売り場は青果・鮮魚・畜産・惣菜・リカー・ドラック。レジ向かい側には自社の衣料売り場を備えているという広いものです。生鮮に関しては、若干鮮度感に欠けます。惣菜もスペースの割りに寂しい品揃え。
ドライに関しても品切れや、前陳列が徹底しておらず難しい状態であります。
ゴチャゴチャしているのと、賑やかな雰囲気があるのとでは全く別問題です。
POPをベタベタ貼ったり、自分の写真を貼ったり、店長タイムで客を喜ばすのは悪いとは言いませんが、売り場の基本的な部分、鮮度の維持・向上と客の利便性、客の安全性を確立してから行うべき事です。
正直言うと、みったと言う店舗を相手にしていく場合、必ずしも基本だけでは勝てない気もします。コモ店くらい突出していないと、客の心は掴めないのかも知れません。
しかし、豊栄や新発田に限らず、これから競合に立ち向かってゆくには、
基本を忠実に・しかし価格以外で競合と差をつける。かなと。
その辺の試行錯誤が、今後の県内企業の生き残りにつながると言えるのでしょう。