店舗偵察レポート

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大変長らくお待たせ致しました!! 関東から、全国から視察団が訪れる?
見附市国道8号線沿い PLANT-5見附店 10月29日オープン


写真・見附市上新田町 PLANT-5見附店
大変長らくお待たせ致しました。長岡市内の各スーパーより早くオープンする予定だったPLANT-5見附店が、いよいよ10月29日にオープン。

これだけ話題になると言うことは、そんなすごい店なのか?わたしも興味ありです。しかしながら、PLANTのオープンで地元今町商店街のみならず、隣の見附商店街も大打撃を受けるのは避けられない。何とも複雑な気持ちであります。

==行ってきました。==
皆様からお問い合わせを頂き始めて早半年。
「あなたが出るのを待っていた。」

かつて、旧新潟3区から出馬した故・田中角栄が死去。後を継いでの出馬表明をしなかった長女・眞紀子が数年後、沈黙を破って出馬した際、街宣先の魚沼山中の集落で眞紀子に対し老女が言った言葉。
そう、今まさにワタクシもそんな気持ち・・、

・・では全くないんですが、オープン予定からあまりにも長過ぎたんで単にそう思っただけです。まあ、オープン予定なんて予定でしかないので、あまり期待してはいなかったのですが、頂く情報から「業界ではかなり有名になっている」と聞き、「そんなにすごいなら是非見てみたい」なと。幸い、すぐ見てこれる場所に出来るなら、それは楽しみだと思ってました。

今回はウオロク長岡店以上に広過ぎました。鮮明にレポート書くほど記憶力が良くないので、今回ばかりは困っていましたが、店内案内図があったので持ち帰りました。

・・広い。・・駐車場が広い。
まさに北陸からの贈り物でして、積雪の多い中越地方を意識しているのか知りませんが、写真でご覧になれる屋根は急斜面、そして駐車場の広さ。その屋根の下には、商品積み込みスペースが設けてあり、それが店舗左右にあります。店内もそうなんですが、外壁も木材をイメージした文字通り「PLANT」と言う感じです。あと最近、スーパーの喫煙場所って隅に追いやられてしまいがちですが、屋根の下、風の当たりが少ない場所に木のベンチとテーブル、そして灰皿が設置されております。喫煙するわたしにとっては、もうそこでハートを掴まれた感じです。(店内見てから言え) 郵便ポストは既に設置。(さすが今町郵便局)

クリーニング店だけが、店舗外から入店できる仕組みになっています。
エントランスは二箇所。フード側とホームセンター側。店内ですが、スーパーセンターと言うよりはホームセンターの中に食品があると言う感じ。床はコンクリート打ちっぱなし、天井は配線見えっぱなし。一見、冷たい感じを受けますが、使っている備品や側面の大部分に木材を利用していますし(木造ではなく、木の板を貼り付けているだけ)、案内表示やディスプレイもポップな色合いのものを使っているので、暖かい雰囲気になっています。

案内図で見ると、メインの大通りは2本あります。メインの通りに面して、それぞれの専門フロアが独立しており、お得意のアンサーセンターも少し歩けば必ずある配置です。聖籠店や北陸の店だと、広くてアイテムが多いのにごちゃごちゃしてて、どこに何があるのかわからない状態でしたが、これであれば短い時間で迷わずに辿り着く事が出来ます。

各専門フロアは背の高いゴンドラで区切られていますが、必ず隣のフロアへの抜け道が用意されており、きちんと「○○への近道」とナビゲートされています。また、アンサーコーナーには、キッズルームが映し出されているテレビが備え付けてあり、目に入れても痛くないであろう我が子を見ながら、安心して買い物が出来る状態になっています。広い通路の真ん中には、等間隔でベンチが備え付けてあり、買い物籠とカートも目立つ場所にきちんと用意されています。

あと、店内各所に天井部分に吊るされた店内案内図がハッキリ見えるようになっており、迷子になりにくい、自分の所在がわかるようになっています。案内図で見ると、キッズルームの隣に介護相談と、年配の方が集えるスペースも確保されております。
それに面している園芸用品ですが、ムサシですと野ざらしになっていますが、こちらは全て店内に格納されて整然と陳列されております。

ベイシア豊栄もそうだったんですけど、ここも果てしなく長いレジに平行して、婦人服や紳士服と言った目を引きそうなフロアが並んでおります。この近辺に関しては、「ファッションセンターしまむら」じゃないかと錯覚するような。そんなフロアを50台近いレジで挟んで、テナントが並んでいます。店内案内図の通りで、くすり、ギフトコーナー(新潟の土産コーナーと言った方が適切)、雑誌とCD。フードコートもマクドナルドや天心坊と言った、知名度のあるテナントも引っ張ってきました。あとはPLANTベーカリー。PLANT案内所もあります。

食品売り場。店の広さに比べて正直、思ったほど広くないと思いました。
長岡のウオロク見た後だと言うこともあるんでしょうが、まあこんな感じなのかなと。
雰囲気はPLANTらしい木目ですね。オープンケースや平台も、木の板で覆われており、いたるところに木で作ったオブジェが飾られておりました。入り口青果売り場には・・・、やっぱり今回もあった・・・、と言うか期待していた「ぬいぐるみの綱渡り」・・・。さすがに平日なのでチルドレンは少なく、目を輝かせるチルドレンを見ることは出来ませんでしたが、わたしが目を輝かせておりました。

さすがにオープンケース上にテレビ設置するのは止めたようです。青果から鮮魚までは、あの凹凸のケース配置。聖籠店ではうまく表現できなかった屈辱を晴らすべく、見附店では見事にあの北陸のPLANTを再現しておりました。(ただ買い易いのかと疑問はありますが)豆腐なんかの水物と呼ばれるあたりは、地元新潟のアイテムも揃えつつ、自社のものや石川県内のメーカーのものを並べたりと、売りたいものと実際売れるものとをうまく表現しているなと。

生鮮売り場、聖籠店とは違う、新たな展開があるのかと思っていましたが、基本的に聖籠店と同じ。と言うか、従来のPLANTの生鮮売り場を打ち出しております。多少、泥臭さが抜けたのかと。鮮魚売り場も聖籠と同じで対面もあるし、お惣菜売り場は揚げ物はずらっと側面に専用スペースに並べられており、平ケースで売り込むものと、お弁当、和風ときれいに区分けされております。水産もそうですが畜産も、一部冷凍業務用を冷凍平ケースで対応しています。鮮度と一パックあたりの量目も無理の無い、買いやすい感じとなっております。

米売り場。ベイシアと違って、さすがに30キロ袋は売ってませんでした。
新潟らしい、店舗に見合った丁度良いスペースとプライス。さすが同じ米どころ出身「銀しゃり」なる独自の米も売っているとは。(確かに安い) あとは、冷凍食品売り場、天井は雪だるまや雪の結晶等の冬のイメージで聖籠店同様、そのまんま表現してます。
ペットボトルも安いですね。ケースまとめて買うにはかなりお得だと思います。

生鮮以外の食品に関しても、「食料品」のエリア内できちんとゴンドラで区画されており、どこに生活雑貨があるのか、ペットボトルがあるのか、お菓子があるのかと、シロートでもわかりやすいレイアウトとなっています。食品はそんな感じでした。

要は食品売り場に、「しまむら」と「ニトリ」と「大手薬局」と「洋服の青山」と「HCムサシ」と「ワークマン」(北関東ローカル)と「本間釣具店」と、「ひらせいホームセンター」をくっつけた感じです。見附市内にある既存の専門店の多くを集約した、のかと。

オープン当日のせいもあるのか、予想以上にすっきりと店内全てで区画整理されたコーナー割となっていました。ひとつひとつが独立しており、かつワンストップの役割を果たしている。聖籠店では居抜き物件上、問題のあった食品売り場からレジが遠すぎる問題は、ここ見附店では解消されております。生鮮売り場に関しては、大雑把なところがありますが、これもまあスーパーセンターのある意味売りなので、ダイナミックさと取れますから、特に問題は無いのかと思います。

ベイシアと違って、高齢者に気を使っている点や、聖籠店で得た新潟人の動向を、見事に捕らえた売り場となっております。広い、でかい、大雑把な売り場ではありますが、人・お客・高齢者に対して「暖かさ」が感じられる売り場となっております。(ベンダーや従業員に対しては知りませんが) やはり、そこは北陸出身。冷酷な関東の人間とは違うのでしょう。新潟の人間である私にとっては、ベイシアより肌に馴染む感じでありました。(田舎臭さがいいんでしょうな)

それでも、生鮮部分や表示部分の細かい指摘も幾つかあったりするのですが、それはまあオープンしたばかりですので、今後修正されていく部分だと後に期待しております。今までの店舗に見られた、騒然とした状態、この店内では絶対に地震には遭遇したくないと言う、売り場の圧迫感と危険度が少し抜けただけでも、成長かと思いました。

しかし、将来的に長い目で見てどう言う店になるのか、平日はどうなるのか。まさに、今だけでなく、こらからどうなるのか?と考えさせられるお店ではあります。一つの流行で終わってしまう店なのか、どうなのか。今後のPLANTの工夫次第で、左右されることは間違いないでしょう。以上、全部は書ききれませんでしたが、簡単にまとめてみました。


さて、見附市内。スーパーでは主にマルイ、ウオロクなど、CGC王国であるわけです。
PLANT正面にアークプラザ見附がありますが、正直言って・・時間の問題でしょう。
アークプラザにはマルイ、HCムサシ、薬局、バック店等がありますが、PLANTの圧倒的なアイテム数には敵いません。このPLANTを取り囲むように、マルイには中之島、新組、今町国道、アークプラザ、見附の店舗があります。

アークプラザがどうなる、だけの問題ではなく、マルイ自体も厳しい状況になるのかと思います。マルイがPLANTより売り場が悪いと言うことではなく、あのPLANTの圧倒的な品揃えを目にした場合、お客の目にはマルイの売り場がどう映るのか・・・なんでしょう。
ウオロク見附店は大金叩いて、生鮮に特化した巨大な売り場にリニューアルしているので、鮮度とニーズを捉えて売り場を維持すれば、十分対等に渡り歩いて行けると思います。

過去、ローカル地域での小型店中心出店で、十分対応できていたマルイ。
しかし、時代の流れと共に、地域によってはその状況も年々厳しくなっているこの頃。
もはや、中身だけでは対抗できない、そんな時代が来ているのでしょう。

そんな酷な時代をどう乗り切るか。そのハードルを乗り越えられるかどうかで、企業の成長が変わってくる。舵をどう取るかで、大きく左右される、そう思います。

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