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見附には大き過ぎた巨塔 既存店にその打開策はあるのか?
PLANT-5見附店オープンから4ヶ月 周辺のその後…


写真・見附市上新田町 PLANT-5見附店
さて、昨年10月29日にオープンしたPLANT-5見附店ですが、「その後どうなったんだ?」とベイシア小千谷店同様、質問されることが多くなってきました。率直言いまして、何も変わってないと言うか、引き続きPLANT対既存スーパーの厳しい戦いが続いているのでございます。内部の数字的には、かなり厳しいものが出ているとは思いますが、表面上はなんとか売り場を維持していると言った感じを見ることが出来ます。
状況的にはPLANTオープン時に書いたレポートの内容が、まさに今であるとも言えます。
取りあえず、4ヶ月後の経過として簡単に書いてみることにします。

オープン以来、業界誌面では取り上げられているようですし、今年になってからも視察団が絶えないとも聞いています。わたしも小千谷・長岡市内含め、こちらも頻繁にチェックしているせいもあるのか、徐々に目が慣れてきました。最初はスケールに圧倒されて、大口開けてキョロキョロしてばかりでしたが、やっとどこに何があって、どこをどうやって売り込んでいるのかが分るようになってきました。基本的に大きな変化は無いのかと。

各生鮮分野の専門家が細かく見ていくと、色々と変わっている面があるのでしょう。以前書いたレポートと同じです。ただ、かの有名な10円豆腐は健在であります。
10円の戦いと言いますが、これから書きます他の各店も意識して豆腐を10円代で販売はしておりますが、その価格は5円以上の開きがあり、相手にはしていない(ならない)感があります。(この点に関しては、「まとめ」で書かせて頂きます。)
しかし時間が経つにつれ、やはりPLANTの大好きな、大きなオブジェが各所に見られるようになりました。これって、誰が作ってるんだろうと…。ふと思うわけでございます。

マルイプラザ店(アークプラザ見附)


写真・見附市上新田町 マルイプラザ店
ホームセンタームサシ、マルイでのSCであります。PLANTの真ん前に位置しており、まさに猛威直撃を食らったところであります。

ムサシ側は残念なことに、相変わらず閑散としており、よく年を越せたと感心しました。
積雪時期であり、店舗前の野外陳列スペースは何も置かれていない状態。それが妙に寂しい感もあります。この状態をいつまで続けるのか、打開策はあるのか心配です。

マルイ棟のファーストフード、ゲームコーナー撤収後のスペースは今だ埋まらず。ファーストフードはかろうじて休憩スペースとして形になっていますが(厳密には形にはなってはいない)、ゲームコーナーは紅白の幕が張られております。かなり痛々しいとは思いますが、今はこうするしか手が無いのだろうと、そう考えます。

マルイ食品売り場ですが、従来どおり自社の進むべき方向で売りたいものを売り、タイムサービス、特価品等をしっかりと区別しております。品質・鮮度等に気を使い、対向できるものは対向する。競合のペースには乗せられてはいない売り場ではあります。とても褒めちぎる売り場でもないのですが、全く悪い売り場でもないので、今のこの企業のレベルではこれが最高の状態なんだなと、そう思います。

しかし、お客がPLANTと見比べた時、価格面、アイテム数の多さ、利便性を比較した時、どちらに足が向かうかは大よそ見当はつくのかと。酷評になりますが、この売り場スペースでPLANTと対向するためには、今以上のものが必要です。しかし、ムサシとマルイの現段階でのレベルと方向性では、それを求めるのはなかなか厳しいのかなと思われます。

これはこれでよいのであれば、もう少し細かく独自性のある売り場を作っていくべきですし、大きく変えたいのであれば、キーテナントを特色の強い店舗に思い切って変えてみるとか。どちらにせよ、このままでは単に時間が過ぎていくだけ…かと。
まあ、そこまで変える余力があるのかも、問題ではあるのですが。

ウオロク見附店


写真・見附市葛巻町 ウオロク見附店
PLANTオープン直前に大改装、営業時間を深夜3時まで延長して対向してきたウオロクですが、まことに残念なことに3月から深夜12時閉店へ変更することとなったようです。店内告知もチラシでの告知も確認。

改装前はダイソーやテナントが入って、かつ食品売り場も広かったので、店舗周辺のしまむらやマックスと合わせボリュームのある店舗ではありました。

改装時にそのスペースを全部ウオロクフロアにし、PLANTに対向した広い食品リ場となりました。しかし、長方形の店舗の横部分にエントランスを移動して、客導線も変えてしまったため直線部分が目立ち、ただ単にだだっ広い白々した売り場と化してしまったのは、多くの方が感じていることのようです。PLANTオープンから客足も少なくなったこともあって、より一層だだっ広さが浮き彫りとなる感じはあります。

売り場にもっと曲線と変化が欲しい気もしますが、出来てしまったものを今更どうこう言っても仕方が無いので、その広さを生かしてもっとボリューム付けをしていって欲しいなと。
要は売り場に面白さが無いのかと。鮮度・接客以外にも大切な事ですよね。

マルイ見附店


写真・見附市新町2丁目 マルイ見附店
PLANTからは若干距離があります。PLANTは今町市街寄りですが、こちらは見附市街となります。マルイではめずらしい高級スーパー風(カジキ系とかマグロ系とか?)な売り場です。地理的に便利なこともあってか、アークプラザ方面よりは集客はありそうです。

売っているものは、同社他店とほぼ同じではありますが、什器の色や天井の施しによっては、かなり見栄えが違うのだなと。

まとめ

「大激戦!」とありますが、まあ実際そうなんでしょうけど、ずっと地元を見ているわたしから言わせれば、あまりにも大きな相手に、具体的にどうやって太刀打ちできるか、今だ見えない状況なのかと。価格もPLANTが目だって低価格ですし(全てとは言いませんが)、鮮度も既存店と比較しても、際立って劣るところはありませんし、アイテム数はダントツです。

一部の方から「見附は豆腐の値段を競っている」とありますが、競ってはいるのでしょうが、先にも書きましたが、さすがに10円と同格で戦えるところは無いでしょう。まあ、わたしから言わせれば、豆腐10円で勝ってそれが一体どうしたと言いたいところですが、競う以前に負けている…。豆腐はあくまで価格競争の一つの例えであるのだなと、そう感じたわけでございます。正直、PLANTが強過ぎて競争になっていない気もします。

PLANTオープンから4ヵ月。
「嵐が過ぎるのをまっているのだよ。」
「体力を温存して、取りあえず様子を見ているのだよ。」…そんな声を聞きました。
確かに価格等で、真正面から対向しているお店はありません。
今あるもの、もっているものを最大限売り場に表現しているのも事実です。

…しかし、このままの状態で時間が過ぎていった場合どうなるのか。
…ならば、地元はそれを打開する力を持ち合わせているのか。

酷評になりますが、この地域の打開策は無く、このままの状態でしか推移しないでしょう。
何らかの新しい力が加わら(え)ない限り、このまま最後まで行ってしまうのかと。

あまりにも大き過ぎた巨塔。
見附と言う地域に、その対抗策を求めるのはあまりにも酷だった、と言う気がします。

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