店舗偵察レポート

見附市の越後交通・上見附車庫前。染色工場のフジニ跡地に出店を計画していた、原信マーケットシティ見附に関して1月30日、県に大店立地法に基づく新設届出がなされました。計画では原信のほか、ダイソーやドラックストアなどが出店する予定です。現在、フジニの解体工事が行われており、計画通りに進めば9月以降にオープンとなります。以前、原信はこの予定地から約300メートル東に、原信見附店を営業していましたが、2004年10月の中越地震で店舗に被害を受け、営業再開されないまま同月末に閉店となっていました。

周辺は住宅密集地。工場の大半は解体され更地になっていますが、2月中旬では敷地奥の建物を取り壊しているようです。この辺でまとまった土地となると、事業所跡地以外にはあまり見当たらないようです。ここに原信とダイソー、ドラックストアが出店となりますが、重機の見えるあたりが店舗で、手前が駐車場になるのでしょうか。ドラックストアは星光堂薬局が設置者となっていますので、おそらく店舗名称は「ドラックトップス」となるものと思われます。

原信マーケットシティ見附予定地から道沿いに東へ。原信見附店跡地となります。現在は「セントラルタウン見附」として宅地分譲されています。店舗跡地を宅地分譲するのは、原信の得意とするところかは不明ですが、当時から水が溜まり易い地形であるのはどうやら変わらないようです。訪れた日は雨が降っていましたが、やはり水が溜まっていました。

中越地震で被害を受け、そのまま閉店となってしまった見附店。見附市内に原信は1店舗しかなく、見附市内には売るほどスーパーがありますが、この地域では店舗も限られており、早期の原信復活を望む声も多かったようです。今秋にオープンするとなると、丸3年ぶりの営業再開となりますので、周囲の期待も大きいかと思います。

「見附は人口に対し、スーパーが多い」とよく言われるようです。ただ見附市は、一つの市街地に対し、スーパーが集中しているのではなく、昔からの市街地を中心に形成されている見附地区。それと、2キロほど西、国道8号線を中心に近年、新興住宅地と工業団地の造成、また郊外型店舗の出店により開発が進んでいる今町地区とに分かれています。ここ数年話題となったPLANT5見附店と、迎え撃つマルイは本部・センターとも今町地区に位置します。確かに取り巻く環境は厳しいものの、店舗数自体は差ほど多いと言うことはないようです。

しかしながら、車社会となってしまった現在は、見附市内のみならず隣接する長岡市まで買い物に出かける方も多いようですので、見附地区であろうが今町地区であろうが大差は無いようです。ただ、車の無い方にとっては、双方の地区は同一市内であっても、かなり遠い「隣町」のようですし、車があってもよほど店の選り好みをしない限りは、身近な買い物はやはり近くのスーパーで済ませることになるのかと思います。

ひとまず見附地区のスーパーの写真を載せてみました。見附センタとマルイ見附店は、いずれも見附地区の市街地に位置し、原信マーケットシティ見附予定地から走行距離でほぼ700メートルです。下のウオロク見附店は少し郊外になり、1キロ以上距離があります。見附センタとマルイ見附店は一般的な単体スーパー、ウオロク見附店は周辺にしまむらやサンキなどが営業しており、郊外型ショッピングセンターとなっています。

見附地区だけを見ていると、週末はウオロクかPLANTなのかと感じる部分もありますが、見附市内のみならず、長岡市と接している地域に関しても必ずしもそうではないと感じます。いろいろな店があり、しかも車社会ですので、好みや買い物用途によって、かなり分散していると見受けられます。それだけ固定客を掴むことが難しい地域なのかもしれません。