ケーズタウン若里に 原信若里店 3月15日オープン
ダイエー長野若里店跡 長野県内2店舗目
写真・長野市若里3丁目 ケーズタウン若里
長野市のダイエー長野若里店跡ですが、3月8日のケーズデンキオープンを皮切りに、3月15日には食品売り場に原信がオープン。3月30日には、ライトオンやドトールコーヒー、クスリのコダマなどがオープンとなります。新潟市でも3月にダイエー新潟店跡がラブラ万代としてオープンしましたが、ダイエー跡物件の再出発と原信の更なる?長野進出の全貌を見るべく、何枚か写真を撮ってきました。
ケーズタウン若里(南側)
行ってきました。
国道18号線、長野大橋手前の幹線との交差点を西へ約400メートル。1998年長野オリンピックのメモリアルアリーナ「ビッグハット」の隣、NHK長野放送局のほぼ前にあります。ダイエー当時、オープン間もない頃に一度来店しただけだったので、売り場もほとんど記憶が無く、二度目の来店がまさか、原信とケーズデンキのオープンを見に来ることになるとは。長岡で旧ツチダの店舗にウオロクの看板が掛けられた時のように、「ああ、時代も変わったか」と。
ケーズタウン若里(東側)
せっかく行ったのですが、オープンしていたのは主にケーズデンキと原信。建物は4階建てで、屋上と4・3階が立体駐車場。客用の平面駐車場は見当たりませんでした。外装もエントランスもケーズっぽい色合いで、2階はほぼすべてケーズデンキの売り場となっております。1階部分は原信のほか、クスリのコダマ、ユニクロ、ライトオン、ドトールコーヒーとなりますが、それらは30日オープンと言うことで、自分が行った日はまだ白いボードで隠されており、1階半分のスペースを見ることができませんでした。
ケーズタウン若里(北側)
原信部分の内装は、最近の原信新店スタイルとほぼ同じです。導線は青果で始まり、レジで終わるよくあるパターンなのですが、実際この建物に入ってみると、レイアウト図を時計回りに90度回転させた形で見ることになります。ダイエー時代からそうだったのかは記憶がありませんが、青果と鮮魚が平行して始まって豆腐売り場でぶつかって、弁当、惣菜、畜産で左へ折りかえし、乳製品、冷凍食品で突き当たり、レジへ向かう流れです。つまり、1階スペースをユニクロとコダマ、原信とでぼぼ半分ずつで分け、向かい合わせにするので、単独店舗とは違う導線になっているようです。
ケーズタウン若里(北側)
青果は地物も取り揃えてはいますが、特に長野もしくは信州オンリーではなく、新潟県内とは差ほど変わらない売り場。鮮魚はチラシ上では「日本海直送鮮魚市」となっていますが、差ほど日本海を強く感じない売り場。おにぎりやお弁当、お惣菜なども小口で多種ばら売りもしていますが、差ほど長野もしくは信州や新潟を感じない売り場。畜産は信州牛などで地元らしさを演出していますが、他は差ほど長野もしくは信州や新潟を感じない売り場。乳製品や日配あたりで、長野県内の製品を見ることはできます。
ケーズタウン若里(西側)
全体的に見て、新潟イケイケ売り場ではなく、しかし長野もしくは信州モードだけの売り場ではなく、かと言って日替わり品を除いては、特に格安を言うイメージではない。ある意味、是も非もない、原信らしい原信的な売り場になっているのかと思います。売り場としては良いと思いますし、あれはあれで考えて作られているので、納得する部分も多かったです。ただ、この売り場をこれから顧客となる人たちがどう捉えるか…でしょうか。その辺含めて、今後ニーズに合わせて売り場も変わっていくのかと思います。
ケーズタウン若里(屋上)
ちなみに、ハラシンカフェもありましたね。ベーカリーのガラス張り作業室を取り囲むように配置されていました。チラシを見ると、銘店コーナーに「ボン・オーハシ」の名も。ベーカリー横のショーケースにケーキが陳列されていました。ただ、やはり知名度が無いのか「ボン・オーハシ」のロゴを見て、女性客1人と中年御夫婦が「ボン・オーバーって新潟の店?」となぞめいている姿を見ました。なぜそう読んでしまうのか?こちらのサイトでロゴを見ると納得できるのかと。→(ボン・オーハシ http://www.bon-ohashi.co.jp/)
写真・長野市街 (ケーズタウン若里屋上から)
売り場を歩いていて、「新潟の…」「新潟で…」「新潟なのに…」と、客の会話が聞こえるたびに、ハラハラドキドキしました。わずか1時間だけしか売り場をうろうろしていませんが、この店は何を期待されているか、何が足りないのか、どうすべきなのかが見えてきた気がします。おそらく、当事者の方々もその辺が徐々に見えてきているのかもしれません。実際、蓋を開けてみないと分からないのが「商売」だと言う気もしますので、頑張ってください。
写真・長野市青木島4丁目 ベイシア長野店
時間があれば、ケーズタウン周辺の競合となるお店を細かく見たかったのですが、時間が限られていたので、単に個人的に久々に見たかったベイシアとツルヤへ行って来ました。ケーズタウンから丹波島橋を渡ったベイシア。自分の中では、ベイシアのロゴ下の「NISSAN」文字が笑えて好きです。(深い意味はございません) 食品売り場に関しては、こちらも長野もしくは信州にこだわった店ではありません。まあ、原信にしろベイシアにしろ、あくまでチェーン店ですので、一般的な商品が値ごろで買い求められれば、よろしいとは思っています。
写真・長野市稲里町中央4丁目 西友SSV南長野店
国道19号線・長野南バイパス沿いの西友SSV。以前よりすっかり寂しい感じに。200メートルほど東には下のツルヤ長野南店がありますので、大変なのでしょうか。テナントは抜けていますし、ファーストフードの店は17時で閉店。売り場は西友らしい、価格を前面に出した雰囲気。一応24時間営業です。
写真・長野市稲里町中央1丁目 ツルヤ長野南店
そんなツルヤです。ツルヤを中心にしまむらなど数店が駐車場を中心に、店を連ねています。店内は天井も通路もレジ付近も広く開放感があります。ただ、青果から真っ直ぐ突き当たるまでは両サイドに冷ケースのみでストレート。全体的にストレート・直球なレイアウトで、ある意味効率的なのかもしれません。地元企業ですが、差ほど長野もしくは信州オンリーの売り場ではありません。まあ、スーパーは物産館ではありませんので、これで良いのかと。
さて、ひとまずまとめてみましたが、長野南バイパス沿いはヤマダ電機など郊外型大型店舗も多く見られます。また、国道18号線沿い長崎屋付近にもヤマダ電機がありますので、ケーズデンキとの位置関係を見ると、ヤマダに挟まれるようです。ケーズタウンが今後、どの客層を集めようとしているのかは分かりませんが、どちらかと言うと郊外からの集客よりも、かなり身近な近隣の集客になるのではと感じます。(市街地店舗はそういうものですが…)その中で、原信がどれだけ集客できるかで、この物件の将来も決まるような気がします。