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新潟市・国道403号線沿い 社運を賭けたあの店舗
ウオロク 原信 にいつフードセンター

社運を賭けたあの店舗、スーパーセンターウオロクが国道403号線近くに出店してから早2年。地域の変化とともに、その客動向も徐々に変わってきているようです。周辺にはいくつかスーパーがありますが、今回はウオロク、原信、にいつフードセンターを見てみました。

写真・新潟市秋葉区新津 スーパーセンターウオロク新津店
スーパーセンターウオロク新津店。オープン当初は、南側に隣接する住宅地以外、何も無い状況でしたが、現在では店舗正面に、すき屋や焼肉店などを含めて、新たに住宅が立ち並んでいます。あまりにも敷地と駐車場が広過ぎて、一時期は「やっちまったか…」との声がありましたが、後にパチンコ屋と洋服の青山が出店するなど、一応の進化を遂げております。

まあ、将来的に見て店舗周辺は宅地化が進むであろう地域ですから、ある程度の用地確保とテナント出店も見越していたとは思います。北側は国道460号を挟んで水田になっていますが、さつきの駅周辺の住宅群が迫ってきており、直に街もつながるのかと。

オープン潜入時のレポートにも書いたのですが、スーパーセンターと言うことで、ベイシアスーパーセンターとレイアウトが似ております。この物件の場合はベイシアとは違い、ホームセンターの品揃えが充実しています。ただ、下記にあります新津ショッピングセンター・パルス隣には、コメリパワー新津店、新津駅周辺市街地にはホームセンタームサシ新津店があるなど競合も多いです。客観的に見ると、フードセンター側とホームセンター側の客数の差がはっきり違っています。フードセンター側を見ると、地域で一番多く集客しているように見えますが、スーパーセンター側は必ずしも多いとは言えないようです。

オープンからしばらくの間は、人手不足からか売り場がうまく動いていない感じもしましたが、現在では何とか一つの動きがつかめたようで、安定してきたように見えます。しかし、どうしてもホームセンター側はコメリやムサシと価格面や細かい品揃えの部分で比較されてしまうでしょうが、「スーパーセンター」を建てた以上、それも覚悟の上かと思います。今後も、コメリやムサシを越える売り場は作れないでしょうが、スーパーとホームセンターとの融合を考えた場合、この物件が唯一それを満たしているのが強みかと感じます。


写真・新潟市秋葉区程島 原信新津ショッピングセンター
原信新津店、真電byノジマを核とした原信新津ショッピングセンター。ガソリンスタンドも併設されているなど、原信が手がけるショッピングセンターとしては最大です。敷地北側には西松屋やセカンドストリートなどが営業する、新津程島ショッピングセンター。西側にはケーズデンキやカメラのキタムラなどが営業するタウン403があります。それぞれは道路を隔てて、別々のショッピングセンターとなりますが、少なくてもタウン403とは真向かいに位置しているので、ほぼ一つのショッピングゾーンを形成しています。スーパーセンターウオロクと違って、それぞれが独立店舗となっているので、多少店舗間の移動が大変ですが、いずれも専門店であることが強みかもしれません。原信自体も集客があるようですが、唯一不足しているのがホームセンターですね。…と言いながら、国道403号を挟んで300メートル程北に、コメリパワー新津店があります。これら一まとめにできれば、強みになったのかも。

写真・新潟市秋葉区新津 新津ショッピングセンターパルス
そのコメリパワー新津店の隣接した北側に、にいつフードセンターが入る新津ショッピングセンターパルスです。もともとはにいつフードとコメリが核となって営業していた物件で、郊外型ショッピングセンターの先駆けでもあり、シンボル的な存在で集客もありました。しかし、競合店の進出に加え、コメリも隣接地へ移転。その跡にアテーナが営業し、敷地内にしまむらも店舗を構えていますが、現在ではこのショッピングセンターの存在自体、かなり薄いものになってきているように感じました。

ショッピングセンター全体が、大規模なリニューアルが行われていないため、かなり疲れた雰囲気になっています。にいつフードも悪い売り場ではありませんが、競合店進出での大幅な客数の落ち込みで、思い切った売り場が作れないようです。ある意味、一つの時代が終わった物件であるようです。あとはどこまで営業を続けられるか…でしょうか。

さて、ざっと書いてみましたが、時代の流れとともに人の集まる場所が変わり、その役割を新たに担う物件もあれば、役目を終える物件もあるなど、商業施設の宿命を感じました。現在の主導はウオロク、原信となりましたが、これも恒久的ではなく、今後街の変化とともに客の動向をすばやく感じ、売り場をどこまで変えられるかが、生命線となるようです。

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