店舗偵察レポート

長岡市の国道351号線と8号線に挟まれた場所に建設中の長岡マーケットモールですが、今秋オープンに向け工事が進んでいます。当初の計画では2005年夏着工、シネマコンプレックスなど約15社が2006年春にオープン予定でしたが、周辺の商業施設の変化を含めて計画が見直され、今期まで大幅にずれ込みました。今回の出店申請はジョーシンとダイソー、シューマートとなったようです。

当初建設が予定されていたシネマコンプレックスですが、今秋オープン予定の「シネマコンプレックス長岡」(T・ジョイ長岡)とは1キロ程度しか離れておらず、計画から外されました。計画地区は二区画に分かれており、今秋オープン予定なのは国道351号線沿いの南側の区画。北側の区画は造成工事を行っています。

この長岡マーケットモール。当初の計画通りオープンとなっていれば、商業施設が乱立する川西地区でも複合型の大型商業施設の一つとなっていたわけですが、計画が約1年半遅れてしまう経過で、リバーサイド千秋のオープンや旧ツチダ店舗でのウオロク出店など、食品以外でも商戦の渦中に入り込む形となりました。

ただ、シネマコンプレックスは別にして、計画される以前から核となる大型家電店のジョーシンに対しては、このマーケットモールと隣接し取り囲むようにケーズデンキと真電(ノジマ)が営業。国道351号を挟んで南側には、靴のチヨダが営業しているなど、それ以外の出店予定店舗に対しても周囲とバッティングする業種が多い計画でした。

個人的には計画通りにオープンしたとしても、結局は郊外型店舗の乱立の一部分にしか過ぎなかったような気もします。今回は計画を事実上縮小しての出店ですが、ただこれだけ類似店が多い地域であることを考えると、もはや現時点ではこのモールの存在自体が薄い、もしくはその必要性が果たしてあるのかと、感じる部分も少なくは無いです。