店舗偵察レポート

6月26日をもって一時閉店し、店舗建て替え工事を行っていたウオロク松浜店ですが、11月2日にリニューアルオープンとなりました。1990年に新規オープン以降、21年間営業を続けてきましたが、約4か月の休業を経て、新たな姿で次の歴史を刻んでいくようです。

内外観などは、10月にオープンした牡丹山店とほぼ同調となっています。内装の天井は全面ホワイト基調で、什器やディスプレイを含めて柔らかい雰囲気に。導線は反時計回りで、トイレと銀行ATM、ドリンクを備えたイートインコーナー、花、お寿司・弁当・惣菜と平行して通路側に青果、鮮魚、畜産、日配、乳製品、冷凍食品、リカーの流れ。レジは通常6台ほど。

松浜店の場合、店舗面積が限られているためか、牡丹山店で見られたエントランス側の地元野菜特設コーナーや、鮮魚売り場中央の対面作業スペース、ベーカリーボーレや銘店は見当たりませんでした。エントランス横の側面には、サービスカウンターならぬインフォメーションが設けられ、ダークな雰囲気？の中、パンフレットなどが並べられるコーナーに。

店舗位置は旧店とほぼ同じですが、西側の県道向きだったエントランスは北側の駐車場向きに、東側の住宅地向きだった商品搬入口は西側の県道向きとなりました。隣接するコメリとの往来が搬入口によって分断される位置関係になりましたが、駐車場からの入店のしやすさや、配送車の出入りなど住宅地側への配慮を考えると、これも一つかなと感じました。また、旧商品搬入口のスペースには、モンファインクリーニングの店舗が新設されました。

ウオロクより新井郷川を越えて、500メートルほど西側のキューピット松浜店。ノスタルジックなスーパーといった雰囲気の中、テナントにはクリーニング店を含め、昔からの市街地の一角で営業しています。過去に部分的に惣菜売り場がリニューアルされた痕跡が見受けられ、内壁や什器などが落ち着いたものになっています。松浜地区全体が各河川に囲まれており、商圏が広いとは言えませんが、自転車などで来店する場合は便利な店かもしれません。

比較的、穏やかだった松浜地区の競合関係。ウオロクのリニューアルが目新しさを呼んで、キューピットや清水フードセンターなどに対し、新たな動きのきっかけになるのでしょうか。