店舗偵察レポート

2011年8月に自己破産した旧エノモト店舗のうち、村上市肴町の旧エノモト村上店跡に、パワーズフジミ村上肴町店がオープンしました。
■参考記事／エノモト　自己破産申請　事実上倒産へ

村上市街の北側に位置し、旧エノモト時代には古くからの中心部を含めた地域から集客を得ていた店舗で、周辺住民にとっては、ようやくスーパーの空白区から脱したと言う感じでしょうか。

競合店としては、1キロ範囲に原信村上西店やYZマート。2キロ範囲には国道7号線沿いに、イオン村上店や原信村上インター店のほか、ウオロク村上店・村上東店が営業しています。村上市街を取り囲んだ郊外型店舗によって、旧エノモトの経営状況が変化したことも一つですが、これからの売り場内容によっては、肴町店の存在価値は高くなるのかと察します。

リニューアル工事としては、おもに内外装をクリーム色への塗り替えと、レイアウトを中心に整えた程度でしょうか。店内の導線は反時計回りで、青果・鮮魚・畜産・冷凍食品・乳製品・飲料水・惣菜の流れでレジは5台ほど。サッカー台の付近には休憩用のイスが並べられ、青果エントランス側にはパワーズカード(ポイントーカード)新規受付スペースも。

先に居抜きオープンした岩船店や山北店より売り場面積が広いこともあるためか、青果売り場には「村上いきいき新鮮組」コーナーや、山北店でも見られた地元の寝屋漁港で水揚げされた魚介コーナーが広く取られるなど、基本的な品揃えの中にも地元色を出しているようには見えました。飲料水付近の壁面には「酒」と記されているものの、商品が見当たらなかったのは、探し方が悪かったのでしょうか…。惣菜売り場は、弁当とおかずバイキングが通路中央部に配置されています。

長年、イオン・ウオロク・エノモトの構図が続いていた村上市街周辺ですが、今後オープンする旧エノモト朝日店跡への出店と合わせて、パワーズカードや、曜日毎のセールなどで一定の注目は得られるかもしれません。