店舗偵察レポート

6月3日をもって閉店したマルイ柏崎松波店ですが、6月22日にアトレ柏崎店としてリニューアルオープン。引き続きマルイの運営となりますが、マルイ各店の共通ポイントカード「グリーンカード」は利用できなくなりました。また、かつて店内で営業していたハロードラッグは、敷地内別棟の「酒広場」店舗跡へ移転しました。

店内の導線は時計回りでフラワーショップ・イートイン・ベーカリー(自社メルヘン)・青果・鮮魚・畜産・惣菜・冷凍食品・リカーの流れ。レジは10台ほど。メインの導線はマルイ当時とほぼ同じですが、内外装とも一新され、高品質感をもたせたクリームのカラー基調に、什器や従業員のユニフォームなどはパープルで統一。

簡単に言えば、かつてのハロードラッグのスペースを含めて、食品フロアとして全面リニューアルし、別棟だった酒広場は、売り場のリカーコーナーとして組み込んだ形に。鮮魚売り場中央にガラス張りの作業場を設置するなど、鮮魚・畜産・惣菜売り場を中心に、生鮮を充実させテコ入れした…。

確かにマルイ当時より売り場も綺麗になり、アイテム数やボリュームも充実しましたが、基本的にはマルイの売り場と類似し、高品質スーパーとは違う気もするので、店名まで変える必要があったのか…と思いつつ、手に取ったチラシを見ると、

「パワーフードプラザ アトレ柏崎店」
「松波にまったく新しいスーパーマーケット誕生!!」
「ご来店のお客様だけ得するアトレ!」
「アトレは毎日が安い!」
「地域一番の安さに挑戦!!」
と書いてあります。

チラシ表面は抽象的な表現が並ぶので、具体的に以前と何が変わったのか、またどの点が「まったく新しいスーパーマーケット」なのか聞いてみたいところですが、チラシ裏面と売り場の商品価格を見ると、どうもディスカウントスーパーへ業態を変えた？という印象を受けました。

マルイ当時から若干、店内は閑散とした雰囲気でしたし、今年4月に営業再開したPLANT-5刈羽店や良食生活館柏崎店など、近隣にはディスカウントスーパーが位置し、7月には同じくディスカウントスーパー・ピアレマート柏崎店のオープンが控えています。それらを踏まえて新業態を開発した…のか真意は分かりませんが、そう考えると、既存のマルイ店舗と差別化する、新しい名称「アトレ」が必要だったのかなという気もします。

アトレと聞くと駅ビルを思い出しますが…。
新しい売り場に期待したいと思います。

店舗周辺は海岸沿いに広がる松林と耕作地に、住宅や事業所が点在。3キロほど北には柏崎刈羽原子力発電所があるなど、広大な山林が多くを占め、比較的人口密度が低い地域です。