ムサシ食品館長岡店 1月20日をもって閉店
2年半の歴史に幕
写真・長岡市古正寺町 ムサシ食品館長岡店
長岡市の国道8号線沿いで営業しているムサシ食品館長岡店ですが、1月20日をもって完全閉店となります。2010年7月オープン以降、2011年9月と2012年10月にレイアウトの見直しを中心としたリニューアルを行ってきましたが、2年半の歴史に幕を閉じることになりました。
商圏の1キロ範囲には、イオン長岡店やアピタ長岡店(リバーサイド千秋)のほか、ウオロク蓮潟店や原信古正寺店、宮関店や良食生活館きたまち店などの競合店が多かったことに加え、昨年9月に原信寺島店とコメリパワー長岡店を核とする、長岡寺島ショッピングセンターがオープンして客動向が変化したことも、閉店理由の一つかもしれません。
あくまで個人的な印象ですが、この2年半の売り場を見てきて感じたことは…
@誰(どの客層を中心)にA何を売りたいのかが定まらなかったため、B客の生活や食卓、メニューや冷蔵庫の中までを分析しきれないことで、C客のニーズを売り場に落とし込めておらず、D本来売(れ)るべき商品が売り場に並ばなかった結果、集客に結び付かなかった面もある…とでも言いましょうか。客のニーズに合わせて、低価格で販売しようとする売り場作りより、往年の(ある意味、懐かしい?)売り場作りを求め続けてしまったような気も。
競合との差別化を図るため、当初はフードデポでの出店を予定したものの、オープン時には「生鮮と食材の大型専門市場」として、大ロットでの販売を中心に低価格を打ち出した売り場へとシフトした経緯をみると、「客」が見えていなかったことで「目的」を見つけられないまま、根本的な改善とはならないリニューアルと、営業を続けていたようにも見受けられます。
ただ、実際のところ、店(ハコ)は開けてみないと客層も動向も分からないので、今書いたことも結局は結果論でしかありませんが、リベンジがあるとするならば期待したいです。
さようならムサシ食品館