原信とナルスの関係
長岡に殴りこんできた!
かつては、上越地域を中心に激戦を繰り広げていた原信とナルス。2002年5月には、原信の拠点である長岡市にナルスが大島店を出店。
業界人の間では「いよいよナルスが長岡に殴りこんできた!」と、穏やかではない会話も。上越市内では、ナルスが原信近隣に新規出店するなど、明らかに敵意をむき出しにした印象でした。
衝撃の経営統合
「は?原信とナルスが?」
両社は2006年4月に経営統合。持株会社「原信ナルスホールディングス」の傘下として歩み出したことは、衝撃的なニュースだったと記憶しています。
大人の事情か銀行の事情かは当事者のみ知るところですが、以降は店舗フォーマットや流通、販促や品揃えにおいて統合が見てとれ、ナルスの原信化が進みます。原信と同化しつつあり、そのうち商号もポイントカードも無くなってしまうのではと、心配する顧客も。
そして、2013年10月にはフレッセイホールディングスを傘下に加え、 原信ナルスホールディングス は「アクシアルリテイリング」と社名変更。
ナルスの商号は継続
経営統合から17年ほど経過した2019年。ナルスの商号とポイントカードは継続され、新店もオープン。商圏の変化や店舗寿命を考慮しながら、商戦遺産である店舗統合も進められていますが、かなり緩やかな印象ではあります。
「ナルスの新店って、まんま原信ですよね」
確かにロゴとポイントカードと店員のユニフォーム以外は、原信と同じ店舗フォーマットに見えますが、原信そのものと言うより、これが新潟版アクシアルの店舗だという印象ですが、いかがでしょう。
上越で原信が減っている?
「ナルスの新店は増えているけど、原信が減ってません?」
リアルやメッセージでこんな質問をいただきます。
・原信の既存店をナルスにリプレイス。
言われてみると、何となく気にはなっていましたが、どっちがどっちなのか。上越に限らず時系列に書き出してみると、
ナルスの店舗推移
(1)ナルス国府店(上越市国府4丁目)2008年12月4日(移転)
+-0(以下累計)
(2)ナルス戸野目店(上越市平成町)2010年8月30日閉店
(2)上越インター店(上越市三田新田)2010年9月17日開店
+-0
(3)ナルス柏崎店(柏崎市柳橋町)2010年2月28日閉店
-1店舗
(4)ナルス半田店(柏崎市半田2丁目)2014年8月31日閉店
-2店舗
(5)ナルス南高田店(上越市中田原)2014年10月17日開店
-1店舗
(6)ナルス大島店(長岡市大島本町3丁目)2016年11月13日閉店
-2店舗
(7)ナルス高田西店(上越市大貫4丁目)2017年3月25日開店
-1店舗
(8)ナルス直江津東店(上越市三ツ屋町)2019年11月22日開店(店舗北側移転)
-1店舗
原信の店舗推移(ナルス関連)
(1)ナルス大島店(移転)→原信七日町店(長岡市七日町)2016年11月25日開店
+1店舗
(2)原信西城店(上越市西城町2丁目)2017年3月12日閉店(移転)→ナルス高田西店
+-0
(3)原信春日新田店(上越市春日新田2丁目)2019年11月17日閉店(統合)→ナルス直江津東店
-1店舗
2019年11月時点では
両社を比較すると各1店舗減。上越市内に限ると、ナルスは2店舗増、原信は2店舗減です。
結論として、
「上越では、ナルスは増えて、原信は減っている」
アクシアル傘下となり、店舗リプレイスも進み店舗数も増加。展開地域もほぼ上越に集約され、物流も効率化。長岡では「ナルスは原信と同じだ」となるのでしょうが、見方を変えると、上越では「原信はナルスと同じだ」と言えるのかも。
やはり上越では、ナルスのブランドは強いようです。