ウオロク上越店
2023年10月12日 オープン
上越市土橋2603
上越市街の土地区画整理区域「はれまち土橋」で店舗建設が進んでいたウオロク上越店ですが、はれまちショッピングセンターの核店舗として10月12日オープン。ウオロクにとっては上越市初出店。上越市街でも核となる高田地区と直江津地区を結ぶ上越大通り沿いのロードサイド店が集積した立地でもあり、上越地域のドミナント化への足掛かりになるのかと。
そもそも、はれまち土橋は隣接する上越市市民プラザの一部敷地や農地を含めた土地区画整理区域。上越市市民プラザは1996年にジャスコ上越店(当時)へ移転のため閉店したイヅモヤジャスコ高田店跡を改修した施設で、ウオロクなど商業施設が出店する区画の大半は、かつてのイヅモヤジャスコ高田店駐車場跡地でもあります。
今回オープンとなったウオロク上越店の外装は、近年仕様のカラーリングでドラッグトップスを併設。店内導線は時計回りで、青果・鮮魚と寿司・畜産・日配品・惣菜と並行してアイスや乳製品・ベーカリボーレとイートイン「ウオロクカフェ」の流れ。レジは通常、セミセルフ6台と、セルフレジ8台ほど。セルフレジ向かいに銘店とサービスカウンター。
内装は木目基調で間接照明を使いつつ、ポイント照明で冷蔵ケースを演出。地元以外にも新潟県内各地の地場野菜を陳列し、強みの鮮魚も近郊漁港で水揚げされた丸物を揃えたほか、畜産も地元銘柄やハムソー、リカーはワインを主力とした見せ方で、スイーツからのサラダ・惣菜・ベーカリー類のライン、いわゆる即食を充実させるとともに、ウオロクらしい魚を使った惣菜や、お酒のおつまみでも楽しめる逸品の充実が見て取れました。
個人的にはいつものウオロクらしい売り場で、近年オープンした小舟店や空港通店など、おおむね世襲したレイアウトと品揃えになっているのかと感じました。ただ、来店しているファミリー層や若年層グループの会話や、バーゲンハンターとおぼしき会話を聞いていると、なかなか手厳しいながら的を得ている指摘も複数ありました。価格や品数のほか、目新しさやサービスについてなど、競合店と比較すると多くの改善点が見受けられるのかもしれません。
上越地域での競合、ナルスや原信はアクシアルリテイリングとして130店舗ほどを展開するチェーン店であり、初期の経営統合から17年ほどとPBを中心に商品開発も進み、売り場も大きく変化。イチコは成城石井など品質にこだわった品揃えをプラスした売り場であるなど、それぞれ鮮魚以外の差別化をされているとも。
鮮魚の充実が見られる上越地域への攻勢でもあるため、県内他地域と比較すると、その屋号と存在のみでは競合との差別化が図りきれない部分もあるのかと。鮮魚の品揃えと鮮度が良いのは当たり前として、他の部門においても踏み込んだ差別化が求められているのでしょうか。
さて、上越地域のドミナント化への足掛かりになると期待される上越店。現在は区画にぽつんとウオロク状態ですが、砂利敷き個所も見られるなど、来年以降には飲食店など複数の出店が計画されているので、ウオロクのレベルアップをベースとして、さらなる集客を期待したいです。