スーパーの年末年始について考える(後編)

商売とは「賭け」。
万馬券を当てるより難しい。

「休みでメーカーもセンターも連絡がつかない」
「自分が在庫無いときは、いい声出して依頼するくせに、こっちから頼むと冷たい」
「あんな売れない物を送ってくるな。際物なのに展開が遅すぎる」
「しかも返品きかないってナニよ。際物を売り切って欲しかったら、もっと早く送れ」

年末は、日頃の不満が大爆発する時期。

年末年始の数字は「スーパーの通信簿」。


生鮮初売り。大半の商品が12月31日加工。

「元旦初売り」「初入荷」POPとは裏腹。

まあ、そんな日もあるでしょう。
商売も客数も水ものですから。

元旦の朝、日付を1月1日に修正して売っている店の方が怖い。


試着室で着物を直す店員。

試着しようと待っていたら、中から髪を直しながら店員が出てきた。

試着室で自分がお色直しして、どうする。

バックヤードでやってほしい。


修羅場の甘酒サービス。

お客「ねーちゃん。ツマミはね~んか?(無いのか)」

店員「ご自分でお買い求めください」(怒ったように)

「申し訳ございません」と言えばいいのに…。

この後は、修羅場でございました。


もう、どうにも止まらない女。

ものすごい大声で店員をボロクソになじりまくり、慌てて主任が謝りに来たが収まらず、
クレーム担当が来ても収まらず、あげくにフロアマネージャーが来ても収まらず、
「上の人間を出せ」と言う事になり、副店長、店長が続々と表れ、「おまえ達も同罪だ」と、
入り口付近の雑貨売り場の店員も並ばせられ、説教2時間以上。

段々ヒートアップしてくる女。
ひたすら謝りつづける、店長以下約10人の哀れな子羊の整列。

「こりゃ。本部の説教より辛いだろうなぁ」

店内ごった返していたあげく「ナニゴトだ」ってモノスゴイ野次馬。

元旦早々、店内騒然。

クレーマーは恐ろしい。


「新春初売り 本年は10時より開催」

「これから粗品をお配りしま~す。お並びくださ~ い」

着ぐるみの人形がパフォーマンス。
甘酒を配ったり、先着の特売テントで販売セール。

粗品配布とかイベントなんかで、結局は10時30分開店。

寒い外で凍えそうになりました。
甘酒では足りません。

「10時よりイベント開催。10時30分開店」って書けばいいのに。

テントの従業員足元には、ストーブが置いてある。

正気か?


終了時間が不明。

「三が日 新春大抽選会」
矢印方向へ進んで行ったら、抽選会場らしきブースに、
「最終日の抽選は、午後7時までとさせて頂きました。」貼り紙。

させて頂きました?

最終日の抽選終了時間は、チラシやポスターに書いてありません。
当然、閉店までと思っていました。

レシートもってウロウロしていたお客。
結構いました。


値引きの福袋。

福袋はゴミ袋ではありません。

1月3日になったにも関わらず、まだワゴンで福袋売っている。
しかも「半額」。
福が半分しか来ない。

あげく、福袋を破って、中身を別々に半額で販売。
これじゃ、ただのワゴンセール。

見切り、下手すぎ。


※本稿は過去記事をリライトしたものです。