売り場で愛を語る

■8/14 売り場で愛を語る

・・さすがに9時開店が数日続くとツライ。
なんて、アマイ事言ってるが、常に9時開店のスーパーはかなり大変であろう。

店内、昨日までとは打って変わって、怪しげな若者グループが占拠する。

燦燦と降り注ぐ太陽の元、夏の休日を楽しむのであろう。
日に焼けた肌が、すでに楽しんでいる事を物語る。

それに比べ、我が社員の色白い事といったら。(音次郎を除く)

黒髪に色白で血行が悪く、ひょろ長い・・スーパー店員の御決まり。
休日は疲れ切って、家で寝ているか、
もしくは、屋内に慣れていて、太陽の下へ出ると倒れてしまうノダ。

だから、そんな楽しそうなお客を横目に、仕事をするのは個人的にはツライ。

「ねぇ・・。焼肉どれに~するぅ??」

「えぇ~。ヒトミに任せるよぉ~。」

「えぇ~~。アタシ、オニクよくワカンナイィ~。」

「じゃあぁ、このカルビってヤツにしようかなぁ~。」

「うん~。ミツルがイイんだったら、アタシもソレでイイって感じ~。」

「ヒトミが嬉しいんだったら、俺も嬉しいし~。」

「えぇ~。ヤダー、マジでぇ~。」

「マジだって・・オマエしか居ないよぉ~。」

「ミツルだいすきぃ~。」

「ヒトミ、カ・ワ・イ・イよ~。」

神聖なワタシの売り場で、愛を語るんじゃないっ!!

そんなラブラブなカップルを横目に、ナニが悲しくて100g58円の手羽肉
品出しせにゃならんのだと、思いつつ悶々と売り場を整理する。

独身男性の売れ残り組に、片足突っ込みつつあるワタシには心臓に良くない。
早々に売り場から退散し、黙々と豚肉の整形をするのである。

・・ああ、わたしのカラダも豚肉整形のように、余分なものを落とせたら。
などと、クダラン事を考えて、100g98円の肩バラ切り落とし材を作る。

そして、売り場と肉との格闘で、アツイ盆は終わりを告げるのである。