主任の回想録

ブラック店長とポンコツサブ

ブラック店長の口癖。

「月20時間以上の残業はつけない」
「仕事は楽しいものじゃない。楽しかったら、俺らがお金を払わなきゃならない。仕事は苦しくて嫌なものだから、お金がもらえるんだ」
「大雪で車が動かなくても、タクシーで来い」

我が畜産部。
加工肉発注を担当していたパートさんがレジに移動し、
明らかにマンパワー不足。

しかも、サブは自分より年上…まではいいのだけれど、
何とも異業種というか、前職の雰囲気を引きずっており、
店の裏で優雅に缶コーヒーを飲んで、タバコを一服。

もう、どこのカフェなんでしょう。


しかも天性の不器用で、肉が腐ってしまうのではないかと思うほど。
パートさんもあきれ顔。
当然、残業時間も増えていきます。

ブラック店長からは、
「最近、サブの残業が多いけど」
「君より残業時間が多いのはなんでだ」
「君の休みの日は、売り場が大変だよ」

自分より残業時間が多いのは、
残業すると、あなたがワーワーうるさいから、
タイムカードを切って残業しているからでしょう。
さすがにサブにまで強要はできませんよ。

休日にも出て来いと言わんばかりの雰囲気でしたが無視。
休みの日の売り場が大変なのは知ってはいるけど、
体がもたないから強硬に休んでいるんです。

ここで休日出勤したら、ブラック店長の思うつぼ。
こんな狭い店で知らないはずはないでしょうに、
よくもまあ、したり顔で言えたものです。


このサブとは1年ほど一緒だったものの、
日々の忙しい中で、成長が見込めない彼に、
技術を教えている時間はありませんでした。

結局、ろくに肉も切れないまま、他店の主任として移動。

むろん、移動先の先任からクレーム。

「何を教えてたんだ!使いモノにならないじゃないか」

文句は人事に言ってくれよ…。


この店のパートさんは、本当に本当に最高のレベルでしたが、
ブラック店長とポンコツサブは本当に本当に最悪でした。
今、思い出してもおぞましい。



あれからウン十年。

ブラック店長はしぶといです。

のちに本部勤務となり、偉そうに臨店しています。

部下を犠牲にして、のし上がったゴマすりブラック野郎。

もう、踏んづけてやりたいです。

j-rakuda

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