変身する肉
■7/29 変身する肉
今夜は客目の無い店舗裏でのバーベキュー大会。
特設セットはあり合わせ。
ビールにお酒にお肉にお野菜にお惣菜。
足りなければ、売り場から持って来るという無礼講である。(しかし値引きモノ)
ある意味、夏の不良在庫一掃と言うウワサも。
我が畜産からは、本来なら今朝ゴミ箱へ廃棄されるはずのお肉。
今朝、別に取っておいた、最高級和牛の背脂を亡骸寸前の肉と混ぜておいた。
バーベキューが開催される頃には、亡骸寸前肉も高級霜降りカルビの味へと変身する。
正直言って、豚肉か牛肉か区別がつかん連中ばかりには、それで済ます。
中には、いやカルビがイイだの、やはり肉はロースがイイなど街頭演説を始める
ヤカラには、米国産バラ(廃棄寸前)を最高級和牛の背脂と混ぜたモノを与える。
「やっぱり霜降りは違う。」と堪能する笑顔を見ると、さすがに気が引けるが・・。
まあ、別に始めから「あり合わせ」で良いと言う事なので、詐欺じゃないし。
もっとも、売り場でこんな事したら、クビでは済まぬが。
「しゅにーん、肉が足りないんですけどぉ。」
・・おお、そうであったかと売り場へ行ってさらに値引き肉を持ってくる。
「しゅにーん、ぎゅうにくが無いとてんちょーが言ってますぅ。」
・・おお、値引き物を持ってくると豚肉中心となってしまう。
・・夏場は結構、牛肉の回転が良く値引き率も少ないからねぇ・・。
「しゅにーん、焼肉のタレが無いと音次郎さんが言ってますぅ。」
・・おお、我が弟子も日頃の疲れを癒しているか。
・・しかし、ヤツはさっきからパートの奥様連中と呑んだくれているが、(年上キラー)
・・きっと、終わる頃にはド左衛門と化し、搬入口に打ち上げられているであろう。
「しゅにーん、酒が足りないと御局が言ってますゥ。」
・・四十半ばにして、イロイロ苦労もあるのだろう。
・・いつものように、涙して語るがヨロシイ。(恒例・昔の大失恋話)
「しゅにーん、店長が動きませーんん。」
・・御愁傷サマ。
御愁傷サマな物体は、倉庫の隅まで引きずって安置しておく。
腐乱すると困るので、祭り様の紅白幕を掛けておく。
・・さて、やっと冷たいビールにありつけるワ~。はっはっ
「しゅにーん、鉄板ってどこにしまうんですかぁ。」
・・・・
そして夏のビックイベントは終了した。