スーパーの夜間売り場について考える

あなたのお店、お客の仕事疲れを倍増させる、そんな売り場になっていませんか。


結構、多い品切れ。

閉店時間に近づくほど、買いたい商品が無いことも。 閉店まで品揃え100%保持というのは望みませんが、せめて代替商品くらい置いてほしい。

夜間営業と言いつつ、店の扉を開けているだけではありませんか?
建前は「お客さまの利便性を考え、ニーズにお応えするため」。
本音は「競合店が深夜営業するから…」「売上を少しでも確保したい」。

以前、こんな店舗がありました。
20時頃に来店すると、鮮魚コーナーからお惣菜コーナーまで、仕切り板売り場と化し、豆腐や練り物等もほぼ切れ。破棄ロス回避のためか、勝手に夕方売りきり宣言。

商品を売らなくてナニが商売か。

…と言いたいところですが、実際は人員不足のうえ、店長から「残業するな」と言われ、社員も割り切って実力行使に出ていた模様。

いろいろ事情はあるにせよ、せめて「お客に不信感を与えない工夫」をしてほしい。
店長も現場に対して一方的に「品切れさせるな」ではなく、
「どうすれば品切れしないのか」を考えてほしい。

もし、改善されない状況での夜間営業なら、明日から閉店時間を早めてほしい。


通路はダンボール置き場ではありません。

バイト君が一生懸命に品出し。
比較的、客数が少ない夜間に集中させたいのでしょうか。

特にトイレットペーパーやラーメン等。
通路をダンボール置き場にして品出し。

大型店舗ならともかく、小型店舗ではハッキリ言って邪魔。
せめて、通路の隅に綺麗に重ねて置くとか。

もし、妊娠されていたり、身体が不自由な方が踏んで転んだら…。
あなたその人の人生、一生面倒見れますか? 責任は持てますか。

切れている店内照明を放置。

「明日の朝になれば誰か交換してくれる。脚立持ってくるのも面倒。」
「自分の仕事が忙しいのに、店内照明なんて変えていられない。」

見てみぬふりは止めましょう。


バイト同士のお喋り。

仕事が終わったバイトが、品出し中やレジ稼動中の彼らに話しかける。
それならまだしも、男性社員が女性バイトと話し込む。

スーパーはデートスポットではありません。

以前、こんな店舗がありました。
夜間になると、レジ付近で「お喋り」が始まる。
お客の会計をしながら他のレジの子と話し出す。

お客からはクレーム。
「おたくの店は店員指導がなっていない!」

店長は「下手に辞められると困る」と優しく注意。
彼らは「自分たちが辞めたら困るんだ」と図に乗る。
再三の注意にも関わらず、彼らはお喋りを止めない。

ある日、遂に店長がキレて大説教。

翌日その4人は欠勤。
その後、その4人からは「辞めます」の電話。

数日は社員が残業してレジ対応したため、昼間の営業にまで影響。
数ヶ月は、本部の人間と社員で夜間対応。


買い物カゴやカートが出入口に散乱。

サービスのダンボール箱も散乱。
人員不足が原因か。

お客も
「誰も客の行動見てないんだし、みんなも放置してるからわたしも…」

お客にカゴ整理させる気ですか。


冷蔵ケースは見切り品売り場ではありません。

野菜葉物の散乱。生鮮品は値引きオンリー売り場。
「ここの売り場はゴミ捨て場?」と思われないように。

「売り残す」「売れ残る」は別。
「売り残す」は値引き商品を売りきった後、新鮮な商品を夜間のお客のために品揃え。
「売れ残る」は値引きタイミングを逃した商品が、お客の手に触れられなかった結果。

夜間売り場は、その店舗(企業)の真の姿。
鮮度が良いと、売り場も自然と綺麗に見えるもの。
「売り残す」売り場を実現してほしい。


閉店時間はお客を締め出す時間ではなく、扉を閉める時間。

早々に生鮮ケースの保冷カーテンを下ろす。
葉物野菜をサッサとしまう。

閉店作業は、時間的な制限もあって大変。
某店では「早く帰りたいから、夜間担当のときは早々に作業を始める」と話す店員。

気持ちは痛いほどわかるけれど、せめてお客が気持ちよく買い物できる環境は整えてほしい。


※本稿は過去記事をリライトしたものです。