成城石井CoCoLo新潟店
2024年3月21日 オープン
新潟市中央区花園1丁目1-1
JR新潟駅構内の商業フロアCoCoLo新潟で出店準備を進めていた成城石井CoCoLo新潟店ですが、3月21日先行オープン。新潟駅では高架化と駅前広場やバスターミナルを含む周辺整備を、2007年頃から事業化。2018年から現在まで、新駅舎への路線切り替えや商業施設の部分的なオープンなど、段階的に供用を進めていました。
県内初出店となる成城石井は、2階改札フロア側において核となるテナントの一つです。残る2階改札フロア西側一部や、1階バスターミナル隣接フロアの4月25日から5月29日オープンをもって、CoCoLo新潟はおおむね全面開業となり、長らく続いた新潟駅の再開発も佳境を迎えます。
個人的には成城石井のほか、2005年に新潟より撤退となった明治屋ストアーの4月25日復活に加え、旧駅舎解体にともない、万代口側のテナントビルに移転していたけんこう市場もCoCoLoMartとして同日復活など嬉しい面も多く、ようやく新潟駅の食のフロアが充実する時が来たのかと。
成城石井は3月27日にオープンする他テナントとワンフロアになっており、先行オープンとなった3月21日には、準備中フロアとはパーティションで仕切られ、少し通路が狭くなっている状態。自家製惣菜やベーカリーのほか、スイーツなどが大量陳列されており、オープニングは大胆な棚割りとレイアウトで組まれている印象でした。
フロア奥は調味料や輸入ワインのほか加工食品など、どれをとっても成城石井ならではのオリジナル商品や世界各地から取り寄せた商品を品揃え。自家製惣菜やベーカリー、スイーツなどは、東京都町田市や神奈川県大和市などで稼働している「セントラルキッチン」と呼ばれる成城石井の加工拠点で製造されており、当然ながら直送搬入です。
セントラルキッチンで加工された商品は、基本的にトップシール容器やシュリンクと呼ばれる環境配慮型の包装となっており、SDGsを推進した取り組みが表れている一つなのかと。製造過程においてもSDGsの取り組みがパッケージに記載されている商品もあるなど、中堅スーパーと比較すると確かに細かい配慮がなされているなと。
日本海側の一地方都市である新潟市では、もしかしたら成城石井は「単に価格が高い高級スーパー」と感じる人も少なくないと思われますが、売り場の商品を一つ一つ見ていくと、生産者の努力や製造過程に多くの工程を経ていることが垣間見え、そこはスーパーマーケットらしい値ごろな価格なのかなと感じます。
食生活すべての食材を成城石井で買えるだけの財力がある人は良しとして、自分のような一般人もお気に入りを1品か2品でも見出し、プチ贅沢を楽しんで自分のご機嫌を取ってみるのも、元気で生きていく源になるのではと。そういう意味では、買い物を楽しむ新しい空間がまたひとつ、新潟に誕生したと言えるのでしょうか。
さて。商業施設を含めた新駅舎として本格始動した新潟駅。3月30日には万代口側の万代バスターミナルも役目を終え、31日から高架下での稼働開始に。以降は旧連絡通路や旧バスターミナルなどの解体を経て、タクシー乗り場など万代口駅前整備が進められ、最終的には2025年度中に完成形となるようです。
車社会の新潟市ではありますが、近隣の万代シテイとともに中心部の主要商業施設として、さらなる集客と発展を期待したいです。