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さようなら PLANT5刈羽店 9月20日をもって閉店
新潟県中越沖地震で被害 3年の歴史に幕


写真・刈羽郡刈羽村刈羽 PLANT5刈羽店(正面側)
■参考記事 7月29日訪問記
新潟県中越沖地震で、大きな被害を受けたPLANT5刈羽店ですが、9月20日をもって完全閉店。7月29日来店から再度来店してきました。3か所あるエントランスのうち既に2か所は閉鎖され、敷地奥のフードセンター側のエントランスのみ出入りが可能な状態となっていました。表立った閉店セールも行わないためか、店内も閑散としてあまりにも寂しいその最後の姿のまま、わずか3年で幕を閉じることとなります。

正面側(園芸コーナー)エントランス
正面側とスーパーセンター側のエントランスは閉鎖されており、そちら側の駐車場には駐車車両が無く、車内から見ると写真の「閉店」の文字だけが飛び込んでくるので、一見すると既に閉店したように見えます。店舗敷地東側には県道を挟んで駐車場があるのですが、従業員の車でしょうか一角に駐車されているだけで、あとはまったく駐車車両がありません。

スーパーセンター側エントランス
7月29日に来店した時は、まだ使用されていたスーパーセンター側エントランス。現在は閉鎖されており、設置されているPLANTロゴの自販機は既に販売を取りやめています。写真では解かりづらいですが、駐車場も平らではなく所々段差やひび割れが目立ちます。こちらも駐車車両は無く閑散としています。

フードセンター側エントランス
敷地奥のフードセンター側エントランスのみ使用。現在もトイレは使用できず、仮説トイレが設置されています。店内は既に什器のみのフロアや、閉鎖されてポールが立てられて立ち入り禁止になっているフロアもあります。既に什器等が撤去されたところは、がらんとした空間となっています。地域が一丸となって、復興しようとしている最中に閉店するわけですので、際立ったセールも無いためか、店内も客はまばらでそこは既に終焉を迎えていました。

PLANTのスーパーセンター側ポイントでもある各アンサーセンターは、キッズコーナーからのテレビモニタの電源は切られ、担当従業員の写真も既に外され、閉鎖されている箇所も。テナントフロアでは、営業再開まもなく貼り出されたであろう「当面の間、営業を休みます」の紙は、今となってはそれも虚しく見え、荒廃しきった店内はあまりにも寂しすぎる状態でした。

県道東側駐車場
地震の被害を受け、閉店となるPLANT5刈羽店。しかしながら、地震直前では当初目標としていた売り上げおよび客数を大きく割り込み、駐車場もほぼ半分が使用されないままの状態が続いたことを考えると、この人口の少ない地域でこの巨艦での営業はやはり無理があったのかもしれません。根本的な問題として、店舗がワンフロアとしてはあまりにも広すぎること。また、田舎での車社会の行動範囲が、日常的に近隣都市部へ向いていること。それらを把握し切れなかった結果、集客に結びつかなかったことが、本当の閉店理由であり、店舗被害での閉店は、あくまできっかけに過ぎなかったと言う感はあるのかもしれません。

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